SUSTAINABILITYサステナビリティ

SOLVING SOCIAL PROBLEMS THROUGH OUR BUSINESS 事業を通じた社会課題の解決

インテージグループはデータ活用を通じて、お客様のビジネスに伴走し、社会課題を解決するとともに、その先のより良い社会づくりと生活者の健やかな暮らしに貢献しています。

マテリアリティ(重要課題)に取り組むことは、ステークホルダーとの信頼関係を強め、社会の要請や期待に応えることにつながります。企業価値と社会価値を共に高めていくことによって、持続可能な企業の成長と社会の発展に寄与していきます。

マテリアリティ(重要課題)

生活者視点のデータ活用でお客様のビジネス価値向上に貢献します

個人情報の適切な取り扱いと情報セキュリティを徹底します

産官学連携や業際連携を推進し、イノベーションを創出します

明日を拓く人材を育成・輩出します

技術の輪を広げる、グループ横断技術コンペティション

マテリアリティ:明日を拓く人材を育成・輩出します

インテージグループの各社は、リサーチやデータを中核とするビジネスを展開しており、データハンドリングスキルの持続的な向上が重要な課題であると考えています。2021年度から始まったグループ会社横断の技術コンペティションは、「技術探究文化の形成」「データ分析の人材育成」そして「組織を越えた技術向上・交流」を目的とし、各社の従業員がデータ解析・プログラミングのスキルを競い合うことでグループ全体の成長を目指す取組みです。
2022年度に開催された第2回大会では「『どうぶつしょうぎ』の自動対局」がテーマとなり、グループ各社からの出場者計12名が、Pythonなどの言語を用いて、それぞれのアプローチでプログラムを開発し、対局を行いました。今後も、人材育成・技術交流の場として規模を拡大していくことで、グループ全体に技術探求文化が広まっていくことが期待されています。

※ 将棋のルールを簡素化した、動物の絵柄の駒5種類と3×4マスの盤面を使用するゲーム。棋士の北尾まどか氏が考案

自動対局の様子

「メタバースだから気楽に話せる」がん患者の座談会

マテリアリティ:生活者視点のデータ活用でお客様のビジネス価値向上に貢献します

ヘルスケア領域を専門に医薬品のマーケティングリサーチなどを行う株式会社インテージヘルスケアは、さまざまな疾患の患者を対象とした調査を実施しています。対面に加えてオンラインでのインタビューも増えている中で、今回、がん患者を対象とした座談会をメタバース上で実施。「自身の姿を他者に見せたくない」「プライベートな話題は話しにくい」などの不安が参加者にある場合の新たなインタビューの手法として、メタバース座談会の有用性を確認しました。
自身の顔を現すことなく、アバターを通じて意見を述べたり意思表示したりできることで、参加者の満足度は高く、「病気はかなりプライベートなこと。アバターを使って話せたので、安心して気持ちをさらけ出せた」といった感想が上がりました。メタバース座談会がより深い分析や考察につながる可能性を見据え、インタビュー手法の一つとして今後の活用が期待されます。

座談会の様子

産学連携の取組み

マテリアリティ:産官学連携や業際連携を推進し、イノベーションを創出します
        明日を拓く人材を育成・輩出します

高度情報化社会を担うデータサイエンス人材の育成や、教育機関との連携によるイノベーションの促進は、当社のみならず全産業的な課題です。当社は以下に紹介している取組みを始めとした、データを扱う強みを活かしたさまざまな形での産学連携を推進しています。これらは先に挙げた 課題の解決への貢献に加え、インテージグループの認知向上と将来を担う人材の採用機会拡大にもつながっています。2023年6月期は、グループ全体で26の大学と産学連携の取組みを行いました

※ 2023年6月期に当社との間で取組みがあった大学の数

  

自社データの提供

さまざまなリサーチデータを教材・研究材料として大学・研究室に供給。実際のビジネスで使われる"生きた"データを使うことで、学生にリアルな分析に試行錯誤する機会を提供しています。


データを提供している大学(2023年6月期 五十音順):青山学院大学、実践女子大学、千葉大学、中央大学、東京都立大学、明治大学、明治学院大学、横浜国立大学、早稲田大学 など


また、個別の研究者・学生なども幅広く利用できるように、 国立情報学研究所の情報学研究データリポジトリ(IDR)へ データを提供しています。

  


PBL(課題解決型学習)

大学のゼミに社員を講師と して派遣し、「大学生の視点 で調べやすいECサイト・アプ リを開発する」などのリアルな 課題をテーマに、当社が提供 するデータの解析、仮説検討、企画立案までを行い、データ分析力と実際のビジネスの課題 解決力の習得を目指すカリキュラムを支援しています。

企画発表会の様子

  

社員による出張講義

教育機関との連携の一環として、全国各地の大学のマーケティングリサーチやデータ分析、統計学等に関する授業で、当社の社員が講師を務めています。

社員による講義の様子(中京大学経済学部 特別授業「ビジネスで用いられるデータと統計学」)

  

臨床研究・創薬研究支援

株式会社インテージヘルスケアは、AI創薬プラットフォーム 「Deep Quartet」を用いた、医薬品の候補となる新規化合物創出のための大学の研究支援や、臨床試験実施のための大学病院からの生体試料収集を円滑にするインフラ構築、副作用情報収集システムの提供などを通して、大学の研究活動を支援しています。


AI創薬による共同研究を行う大学(2023年6月期 五十音順):岡山大学、東京理科大学、名古屋大学、広島大学

  


企業と学生をつなぐ 「産学連携生活者研究プロジェクト」

株式会社インテージが"ハブ"となり、生活者理解について課題を持つ顧客と、アカデミックな知見や生活者としての視点を持つ大学・学生をつなぎ、共同で課題にアプローチすることで、ビジネスヒントの獲得を支援するサービスを提供しています。2023年6月期に2回プロジェクトを開催し、合わせて顧客企業19社と7大学が参加しました。

  


SRI一橋大学消費者購買指数

一橋大学と全国スーパーマーケット協会、株式会社インテージが共同で開発した「SRI一橋大学消費者購買指数」は、日本企業の価格設定において多く見られる容量調整や特売などと消費行動との関連を明らかにすることを目的とした指標です。株式会社インテージのパネル調査「SRI+®」を用いて新たな視点で消費者の購買行動を理解することに貢献しています。


SRI一橋大学消費者購買指数の詳細はこちら(http://www.srihito.com/)