パラスポーツの進化を支えるソリューション、現役選手と開発 「動作と連携する速度変化」を可視化！

～従来は捉えられなかった超高速の動きをカメラ・パソコン1台で計測、見える化～

株式会社インテージホールディングス（本社：東京都千代田区、代表取締役社長：石塚純晃）、株式会社インテージテクノスフィア（本社：東京都西東京市、代表取締役社長：饗庭忍）、株式会社レスターエレクトロニクス（本社：東京都港区、代表取締役社長：山口秀哉）は、「高速の動作をリアルタイムで速度に変換するソリューション」を車いす陸上競技向けに共同開発しました。

【ポイント】

・一般的なサイクルメーター（速度計）では捉えられない、超高速で俊敏な動きの計測を可能に
・「車輪を押し込むタイミング」など、動作の強弱の「見える化」をカメラ・パソコン1台で実現
・今後は、フォーム矯正につながる「骨格推計」機能の追加やパラスポーツ全般への展開を想定
・車いす陸上女子T34クラス・200メートルのアジア記録保持者が開発に協力

当ソリューションの開発には、インテージグループ所属の車いす陸上短距離選手（女子T34クラス）であり、同クラス200メートルのアジア記録を保持する北浦春香が協力しています。

https://www.intageholdings.co.jp/company/athletes/

パラアスリート視点で車いす陸上競技の「見える化」を実現！

「高速の動作をリアルタイムで速度に変換するソリューション」の開発には、現役の車いす陸上短距離選手である北浦春香が加わりました。パラアスリートの視点を取り込み、一般的なサイクルメーター（速度計）では捉えることのできない、マイクロ秒（100万分の1秒）単位の超高速の俊敏な動きの計測を可能に。また、速度や加速度、タイムなどの測定項目に加えて、「車輪を押し込むタイミング」などの動作の強弱を、カメラ・パソコン1台のみで詳細に「見える化」することに成功しました。

「動作と連携する速度変化の可視化」でパラスポーツの進化に貢献

当ソリューションの開発は現在、実用段階に入っており、北浦の協力によりトレーニングでの活用を検証しています。
陸上競技用車いす（レーサー）に取り付けて開発に用いている「イベントベースビジョンセンサー※」の特徴を生かし、今後は骨格推定などの機能を追加。「体の動きと速度の関係」など、多角的な解析を実現する機能の実装に取り組みます。また、車いす陸上にとどまらず、競技の分析の基となるデータが速度などに限られているパラスポーツ全般、「動作と連携する速度変化」を可視化することで効果が見込まれる分野への展開を検討しています。

【北浦春香のコメント】

「これまでは、最高速度と平均速度のみでトレーニングを評価することしかできませんでした。しかし、当ソリューションによって『加速の局面』や『押し込みの変化』が可視化され、数値として把握できるようになりました。トレーニングごとに走りを細かく振り返り、比較することも可能になったため、今後大いに活用していきたいと考えています」

※ 目が光を感じる仕組みを応用。センサーが捉えた「光の輝度の変化（イベント）」が設定された値を超えた場合、その座標や時間などを検出します
当ソリューションにはPROPHESEE社（フランス）のイベントベースビジョンセンサーを使用。同製品を用いたソリューション開発の知見を有し、販売に携わるレスターエレクトロニクスと共同開発することで、当センサーの強みを生かした機能の実装が可能となりました

【株式会社インテージテクノスフィア】 https://www.intage-technosphere.co.jp/

インテージテクノスフィアは、マーケティングリサーチ業界を牽引するインテージグループにおいてIT事業を担う会社です。「データに魂を吹き込み、世の中を感動させる Intelligence Integrity Impression」をビジョンとして掲げ、データ活用ノウハウを駆使し、AI（人工知能）のビジネス適用、ソフトウェア開発・販売、システム運用、維持・管理、データセンター運用、システム構築・運用による業務プロセス改善支援などを展開しています。動画解析については、動画解析BIツール「Label Note」を中心に豊富な実績を有しています。

【株式会社レスターエレクトロニクス】 https://www.restar-ele.com/

国内外の多種多様な半導体、高機能電子部品を取り扱うエレクトロニクス商社です。豊富なラインナップときめ細やかな対応、高度な技術サポート、独自のシステム・モジュールやソリューションの提案、海外拠点ネットワーク等により、お客様に最適なソリューションを提供しています。