2020.11.16
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元MRの若手マーケター、未経験の壁を乗り越えて、さらなる高みを目指す 【from talentbook】


インテージヘルスケアでリサーチャーを務める清水 慧。クライアントである医薬品メーカーのマーケティング課題の解決や、意思決定をサポートしています。そんな清水は製薬企業のMRからマーケティングリサーチ未経験で中途入社し、2020年現在3年目。清水の今までとこれからをひも解きます。

合気道での気づき──「弱い自分は変えられる」

私の父親は会社の代表をしており、一経営者として活躍する父に憧れて育った私は、小さいころから経営やマーケティングに興味を持っていました。一方で、会社の代表でタフな父とは裏腹に私は、周囲の反応に一喜一憂。そんな自分を変えたいと、合気道の門をたたきました。

合気道創始者の最後のお弟子さんに運よく師事することができたことが良かったです。合気道を学び継続する中で、自分の意識をプラスに変えられ、一喜一憂してもポジティブに考えられるようになったんです。

そして、合気道の長い修練は、「努力が継続できる=”心が燃えている、プラスな状態である”」気づきも生みました。 こういった形で、私が自分を自分で受け入れられるようになりました。

そんなときに、家族に大きな病気が重なりました。そのときから自分の生活が一変し、家族の病気をどうにか治したい、また同じような環境にいる人たちがちょっとでも少なくなることに貢献したいと考えるようになりました。

家族の病気をきっかけに自分への向き合い方と、将来を考える



▲現在の清水

家族の病気を見てきた私は医学部に入ろうか、あるいは小さいころから興味があった経営やマーケティングを学べる経済学部にするか。悩み抜いた末、私は、薬剤を届けることで治療に貢献できるのでは、と気づき経済学部に入学。卒業後は、製薬メーカーでのMRとして社会人の一歩を踏み出しました。

MRの仕事は、医者とのコミュニケーションにあります。ホスピタリティの高い領域ですので、製薬メーカー時代は、数字(売上)だけに捉われないということに気をつけて仕事をしていました。

担当していた領域で、心不全や肝硬変など先週話していた患者さんが、今週には亡くなってしまうことも多々ありました。1症例ごとに状態や合併している病気も異なりますので、自社製品を使用しない事がメリットになることも多くあります。そういう場合には、自社の製品よりも他社の製品や既存の製品を勧めて使用してもらうことで、患者さんのメリットになることを提案するようにしてきました。

ここでは、地域担当・大学担当を経験できたことも非常に大きな経験となりました。

大学担当を経験できたことの良かった点は、

①ひとりひとりの医師の薬剤の使い方よりも病院でのパスの作成など、病病連携・病診連携での県内での処方をどういちづけられていくかを実践できた点

②自分たちがつくった成功例が、全国の病院で使用されるなど、他県にまたいで波及効果をおよぼすことができた点

が大きな経験になりました。また、その後地域の担当をしましたが、大学で学んだことが生かされ、とくに難病・希少疾患での病病連携・病診連携の波及を、うまく地域に溶け込ますことができたのは良い経験になりました。

インテージヘルスケアへの転職。ヘルスケア領域でマーケティングに貢献したい

製薬メーカーに勤めて3年たったころ、父の影響で関心を持った経営やマーケティングについて、これまでの経験も生かせるヘルスケア領域でチャレンジしたいと考え、ヘルスケアのマーケティングリサーチャーへの転職を考えました。

インテージヘルスケアの面接では、未経験である自分を初めから否定することなく、まずは話を聞いてくれる雰囲気を感じ、とても嬉しかったです。入社してみてからも、そういった社風に対する印象は変わることなく、風通しが良いと実感しています。

わからない事などに関しては、身近にいる人にちゃんと聞け、答えてくれるというのは非常に風通しの良い環境の証だと思っています。とくに最初は、わからないことや理解が追いつかないことが多かったのですが、何度同じことを聞いても丁寧に教えてくれる、付き合ってくれるのは非常にありがたかったのを覚えています。

仕事面では、未経験で入社したため、最初は大変でした。EXCELの使い方からデータ集計など、さまざまなことで壁にぶつかりましたが、自分で何度も練習しているうちに、すぐにできるようになりました。

また、自分の働き方のスタイルも転職後大きく変わりました。以前は自分で業務の開始終了時間をコントロールできないことが多かったのです。しかし、今は自分で仕事の時間を管理し遅くならずに終えられます。

テレワークは、個人が裁量をもって働くために肝になる部分だと思っています。アンテリオに入社したときに、プロフェッショナル集団でありたいからテレワークを導入するという話があり感銘を受けました。コロナ禍にあって、社会全体で在宅勤務も増えてきていると思いますが、自分の時間をしっかりと確保するために仕事をいかに効率よく行うか、というのは重要なポイントであると思います。

私の場合は、トレーニングを週5、6日でやっており、この時間を確保しつつも仕事ができるのは非常に大きいと思います。これもテレワークを導入している会社だからこそできる働き方ではないかと思います。

これまではできあがった薬を売るという立場でしたが、今は、薬の開発や販売方法を実際に考えている側の視点で仕事ができるおもしろさがあります。元製薬メーカーのMR出身者の、私ならではの視点なのかもしれません。

自分なりのリーダーを目指して



▲公私ともにリーダーを目指して

今後はまず自分ひとりで対応できるように力をつけて、チームをリードする存在になることをひとつの目標にしています。自らけん引し、まわりも仕事が楽しく環境を構築できるようなリーダーになりたいと思っております。チームをリードし、チームが育つことを経験する中で、育成やマネジメントに関する経験も積んでいきたいです。

来年の春から、国内にはなりますが、MBA入学に向けての準備を進めています。マーケティング手法も製薬業界はこれから変わってくると考えています。MBAで学んだことを日々の業務に生かしながら、自分のキャリアアップも目指していければいいと考えています。


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(所属・役職は取材時のものです)

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カテゴリ:働き方