2024.11.25

「誰かのためになる仕事」を探して。海外経験で得た知見を活かし新たな挑戦へ 【from talentbook】


スペイン移住を夢見て高校卒業後に飲食業界に就職。その後、紆余曲折を経てアメリカへ留学しジャーナリズムを学び、帰国後にインテージに入社した藤枝 瑞樹。自身の心の声に向き合い、行動を起こし続ける藤枝のこれまでと、これからを聞きました。

気軽に相談できる環境と、自由な働き方が魅力。入社5カ月で感じていること



▲同期の誕生日祝い。会社を超えたグループの仲間と共に。(前列 向かって右端が藤枝)

2024年4月に入社し、主に電機/エンタメ/通信(端末)顧客に対する窓口および支援領域の拡大とCR企画提案・分析を担当する部署に配属となりました。電機領域の営業として、先輩社員の取引先訪問に同行したり、販売管理や契約事務作業を任せてもらったりする中で、業務の流れを把握しているところです。

インテージでは、「メンター」と呼ばれる先輩社員が、新入社員について指導をしてくれます。メンターの指導方法もさまざまだと思いますが、私のメンターは、先回りして逐一教えることはせず、まず自分なりの意見を出すことを促してくれる方なので、最初は戸惑うこともありました。でも、具体的な質問をすると、真摯にアドバイスをもらえることが多いです。そのため、自分の考えを持つことを大事にしながら、業務に取り組んでいます。

インテージグループ全体の同期は146人、インテージ単体では97人の同期がいます。同期はみんな仲良く、研修期間2カ月のうち2回、全員とはいかないまでも80人規模の飲み会を開催したり、野球を観に行ったりなど、プライベートでも一緒に時間を過ごすことを楽しんでいます。

社会人になると、基本的には会社以外で新しい人と出会う機会が少なくなると思います。会社の先輩が「新卒で入社した会社の同期は人生最後の同級生」と言っていたのですが、まさにその通りだと感じています。

会社の雰囲気は穏やかです。私が所属している部署は、業務でのちょっとした困りごとでも気軽に相談でき、業務にとても取り組みやすいです。先日も、業務に関することをTeams(会社で利用しているコミュニケーションツール)で尋ねると、部署のどなたかがすぐに返答してくれたので、すぐに疑問が解決できました。

本来であれば、外部要因に影響されるのはあまり良くないかもしれませんが、働く環境が業務にかなり影響すると個人的には考えているので、そのような働きやすい雰囲気づくりをしてもらっていることに感謝しかありません。また、働き方としても、リモートワークやフルフレックスの制度があり、自由な働き方ができる点が魅力だと感じています。

「ジャーナリストになりたい」。漠然とした夢を形にすべく海外へ



▲イタリア・フィレンチェにて

昔テレビで見たスペイン特集番組の影響で、スペインに移住したいと漠然と考えていました。そこで、高校卒業後に、地元の地域密着型の飲食店に就職し、資金を貯めることにしました。手に職があった方がビザを取りやすい、という点も踏まえて飲食業界を選びました。いざ働いてみると、労働条件が想像以上に厳しく、驚きました。

日本の労働社会は良くないと言われていますが、こういう現状なんだと体感できました。辞める時にオーナーとあらためて飲食業界の労働環境について話しましたが、「どこもこんなものだ」と言われ、あらためてこの問題の根深さを感じました。

こういった日本の労働社会の構造を変えるためには、法令等をつくる立場である政治家か、真実を伝え、あるべき姿を追求する役割として「報道」という選択肢があるのでは、と当時は考え、ジャーナリストをめざそうと思いました。

半年間働いて貯めたお金を使って、まずスペインに1カ月ほど行きました。バルセロナ、マドリッド、バレンシアと都市を巡り、渡航前に勉強していたつたないスペイン語で現地の人と話をしました。その時にあらためて、世界は広いなと感じました。スペインに限定せず、もっと多くの国を知ってみよう。そう考え、一度帰国した後に1年間バイトをしてお金を貯め、またヨーロッパへ3カ月間の旅に出ました。

国が変わると、人もルールも変わる。交通機関が時間通り来ないけれども、知らない人にも気軽に挨拶する文化があり、それがいいなと感じたことを覚えています。

10カ国ほど周り、帰国しました。その後、ジャーナリズムを学ぶのであれば、と留学準備を進め、渡米しました。留学先をアメリカにした理由は2つあります。1つめは英語を話せるようになり、自分自身の世界を広げたかったという点です。

英語を話せると日系企業では評価が高くなりますし、外資系または将来海外で働きたいとなった場合でも、英語を話せるということはスタート地点に立てます。小さいところで言うと、海外旅行で言葉が通じなくて困る機会が少なくなるというのもあります。

2つめはジャーナリズムが盛んである環境で学びたかったという点です。私が進学したミズーリ大学は全米最古のジャーナリズムスクールであり、数々の偉大なジャーナリストを輩出してきました。私もそこでジャーナリズムを学び、日本とは異なるジャーナリズムを持って帰り、日本社会をより良くしたいと考えました。

自分がしてもらったことを誰かに返したい。コロナ禍でのアメリカで得た学びと成長



▲卒業式(向かって左が藤枝)

アメリカでの留学生活は、アラバマ州でスタートしました。まず、語学学校に1年間通ってから、コミュニティカレッジで2年間、いわゆる教養課程を学びました。

アラバマ州は敬虔なクリスチャンが多い地域で、「隣人を自分のように愛しなさい」という教えを大事にしている人が多く、いろんな人に良くしてもらいました。毎週教会に行き、その後食事を共にしたり、さまざまなイベントを通じて、地元の人との関わりを持ったりしました。

そんな充実した3年間を終えて、ミズーリ大学の3年次に編入しました。しかし、南部から移ってみると、自分の英語は南部訛りに慣れていたため、周りの人の会話がまったく理解できず、自信を喪失しました。授業もわからないし、話せないから人とのコミュニケーションが生まれない、友達もできない。だんだんと人と関わるのが面倒になっていきました。暗黒期ですね。ちょうどコロナ禍で、留学生向けの支援がストップしていた、というのも大きかったと思います。

そんな中でも、文化と宗教は結びつきが深いので、アメリカ文化を理解する上で助けになると考え、ミズーリ州に移ってからも教会に行っていました。教会でつながった人たちが、プライベートでも気にかけてくれたことはメンタル面での助けになりました。

3年次があっという間に終わり、卒業まであと1年、と考えた時に、高い学費を払って留学させてもらっているのに、このまま過ごしても何も得られないという危機感が募りました。自分から行動しないと何も変わらないと思い、自分から機会を求めていくよう自分を駆り立てました。

そこで、日本からきている留学生のサポートなどを自主的に開始しました。日本からの交換留学生たちが自分と同じ思いをしないですむように、教会に連れて行ったり現地の友人とつなげたりといった交友関係や知見を拡げるためのサポートや、車を出して買い物に一緒に行くなど生活面でのサポートもしました。見返りを求めず人を助けるという、自分が渡米してからしてもらったことを自分自身も誰かに返したかったのですが、それができたという実感を持てました。

変わらないのは「誰かの役に立ちたい」という想い。インテージでの新たな挑戦



▲近影

最初にお伝えしたように、初めにジャーナリズムをめざした時は、「社会の理不尽を是正する」という想いがありましたが、だんだんと、解決したい対象が変わっていきました。

アメリカは銃社会です。「銃を規制したい」という話が出てもそれが実現しない中、毎年学校で銃撃事件が発生し、幼い子が殺害される。それでも、規制に反対する人がいて法規制がなかなか進まない。そういう現状をずっと見ていて心が疲れてしまったんですよね。

想いを持ってニュースを見ていると、そういったことが多くあります。そんな中で、大きな社会問題を気にするより、自分が解決できる周りの問題に目を向けるようになっていきました。でも、誰かの役に立つ仕事をしたいという想いはぶれませんでした。

そんな時に参加したキャリアフォーラムで、インテージを見つけました。福利厚生などの条件が整っていることと、消費者に寄り添う姿勢が魅力的でした。インテージでは多くの日本を代表する企業と取引をしており、そういった企業の意思決定にマーケティングリサーチを通じて関わることによって、多くの一般消費者の方に貢献できるのではと考え、入社しました。

今後の目標は、会社として重点課題の1つである海外調査の中でも、インバウンド業務にもっと関わりたいと考えています。自分がアメリカで5年間生活した中で、もっと日本の人に知ってもらいたい商品やブランドにたくさん出会いました。そういったアメリカの企業が日本に進出するにあたって貢献できたらいいなと思っています。それを実現するには、多くの人と協力しないとできないので、部署を超えたつながりづくりにも積極的に携わっています。

また、今の部署で多くの優れた営業の先輩方がいますが、なぜその人たちが案件を獲得できるのかという点は見えにくく、再現するのが難しいと感じています。自分が営業として駆け出しで、これから貪欲に学んでいくところなので、どうやったら案件を獲得できるのかを見て・聞いて・学びながら「しくみ化」していくことに寄与していきたいと考えています。

海外の企業が日本に進出するにあたって、日本の市場調査業務を担うこと

※記載内容は2024年8月時点のものです


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(所属・役職は取材時のものです)

カテゴリ:働き方