2017.07.03
働き方改革インタビュー Vol. 4「プロフェッショナル育成のために、イノベーションの時間創出を」~アンテリオ経営企画部長・村井

アンテリオは2017年7月から「働き方改革」をスタートさせます。
昨今さまざまな働き方の取り組みがなされていますが、結果として何を求めるかには各社各様のイメージがあります。
アンテリオの働き方改革の目的は「プロフェッショナルの育成」。今回はアンテリオの村井啓太さんにそれを実現する要素についてインタビューしました。
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- そもそも、「成長」とはどういうことだと考えていますか?
- 村井:
- まずその前に、一日は24時間で、これは誰にも平等ですよね。私たちは毎日、この限られた時間の中で幾つものことをやりくりしています。家庭の事情などもあるので、仕事に割り振れる時間は当然限られてきます。
- ・今まで多くの時間がかかっていた作業がより短い時間でできるようになった
・同じ時間でより質の高い成果を出せるようになった - これはまさに「生産性が上がった」ことによる成長といえます。こうした成長は日々皆さんも求められているでしょうし、個人のスキルの向上は会社としても当然好ましいことです。
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- 「生産性」と「成長」を考えたときに、仕事量と時間の壁が立ちはだかることもあると思います
- 村井:
- 8時間の仕事を5時間で終わらせても、残りの3時間分の仕事を割り振られる…、こんな経験は皆さんにもあると思います。そこでさらに成果を上げようとすると、残業時間の増加の要因にもつながってしまいます。
- 「とにかく頑張れ!」と叱咤激励することも時として必要だとは思いますが、会社の持続的な発展という意味では社員に求め続けるものではないと思っています。
効率化⇒別のタスクが増える、の繰り返しでは働く人としてのキャパシティーにも限界がきます。
そもそも、オペレーショナルな作業はAIやロボティクスなどのテクノロジーの進化によって、人からシステムへどんどん置き換わっていくでしょうから、人間が効率化に取り組んだとしても、将来的には優位性はなさそうですね。 - ――――
- 「生産性」以外に成長のために必要な要素として、何があるでしょうか?
- 村井:
- 効率化や生産性の向上などはもちろん引き続き推進していきますが、重要なのはそれと併せて、社員一人ひとりがイノベーションの時間を創出できるかどうかです。
この時間創出が「働き方改革」で私が求めていくものの一つです。 - そしてそのイノベーション創出のための時間は、タイムマネジメントの概念が適用しづらく、時間とアウトプットが比例する関係でもありません。私自身も分量としてはたかだか3枚ほどの資料を作るのに、とても長い時間を要したことがあります。
ただ、これはこれで悪くはありません。 - 繰り返しになりますが、時間は有限です。
生産性やタイムマネジメントを取り入れる業務、取り入れない業務を自ら意識し、セルフマネジメントしていくことがこれからは求められてきます。
このセルフマネジメントが高度にできる人材を一つのプロフェッショナルな姿として、私は定義しています。 - しかし、どのようなアウトプットを評価していくべきかはこれからの課題です。量や質、生産性、イノベーションを包含して成果を評価する仕組み作りも今後、進めていきたいと考えています。
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- 新しい働き方の取り組みを進めていくに当たって、今感じていることはありますか
- 村井:
- 当社ではまず「時間」と「場所」に縛られない働き方、という施策を行っていきます。
そして、もしプロフェッショナルとして、セルフマネジメントの推進に対する無駄な「縛り事」がほかにもあれば、積極的にそれを取り払っていきたいと考えています。 - 私も今後は自分自身の生産性を見つめ直し、イノベーティブなアウトプットをしていきたいですね。
できればどこか、南国のビーチで♪
カテゴリ:働き方
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