2020.07.14
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「患者起点」で医薬品メーカーのサポートを目指す。働く中で見つけた試行錯誤の大切さ 【from talentbook】


インテージヘルスケアでリサーチャーを務める2020年現在入社3年目の則松 孝紀。クライアントである医薬品メーカーのマーケティング課題解決や、意思決定をサポートしています。則松がなぜ、この仕事を選んだのか。その理由は生まれたころにまでさかのぼることで見えてきました。

生まれたときから患っていた病気と向き合い、医師にあこがれた子供時代

僕は、先天性の疾患がありまして、小さいころから毎日薬を飲み続けていましたし、毎月病院で血液検査をしていました。だから病院や医師、そして薬についても、ごくごく身近な存在だったんです。

薬を飲んでいれば運動も大丈夫でしたので、中学では陸上部、高校ではバレーボール部に所属していました。なぜか中高は運動部に属すべしという想いが自分の中にあったのですが、大学では運動部ではなく、軽音楽のサークルに入り、ドラムを始めました。練習すれば練習するほど上達する、そんなことが楽しくて、大学時代はバンド活動を熱心にやっていましたね。

子どものころは「医師」という職業に憧れていたのですが、大学進学時は、苦手な受験科目と、興味があった分野の兼ね合いを考えて、心理学という道を選びました。データ(質問紙などのテスト)や観察で人の感情や行動(傾向)のしくみがわかりそうという点から興味を抱いたのです。

いざ就職活動となったとき、小さいころから頻繁に病院に通い、身近であった医療、そして、自分の子どもの命を助けてくれたこともあり、両親も医師をリスペクトする環境の中で、何かしら「ヘルスケア」に関わりたいという想いが強くありました。そこで、心理学をベースにヘルスケアに携わる仕事を探したところ、マーケティング・リサーチという業界に出会うことができたんです。

心理学部の同級生は、臨床心理士、スクールカウンセラーなどに進む仲間もおり、僕もMRになる道も考えました。ですが、MRというのは「自社の薬」という枠組みの中での貢献にとどまるのに対して、マーケティング・リサーチという仕事は、「医薬品業界全体」に対してアプローチできるという広がりがあると考えたんです。

そうして、マーケティングリサーチと、ヘルスケアという軸でいろんな企業を見る中で、インテージヘルスケアに目が止まりました。

就職活動。そして仕事選びの軸



▲大学時代のドラム演奏風景

インテージヘルスケアは業界トップクラスのヘルスケアリサーチ企業で、医療用医薬品、OTC医薬品、両方に携われるという点が大変魅力的でした。また、会社説明会で「個人として成長できる」という点を前面に出していることが印象的で、「自分も成長できるのでは?」と思ったことも、入社を決めた理由です。

入社後は集計部門に配属されました。半年間リサーチのいろはを、じっくり勉強させてもらい、その後、医療用医薬品メーカー向けのリサーチを行う部門に配属されました。

最初の集計の部署ではかなり手厚い手順書があったので、「この後もこのように仕事が進むのかな」と思っていたんです。しかし、その後に配属された部署では、マニュアル化できていない多種多様な業務があり、臨機応変な対応が必要でした。また、集計は半年間勉強したので自信を持っていたのですが、集計は調査全体の2割程度で、それ以外の8割の業務については知らないことだらけ。新しい用語などに戸惑い、大きなギャップを感じました。

ひと言でリサーチといっても、扱う薬や、疾患によって状況が異なることもあり、クライアントのタイプもその時々で異なる。だからマニュアルだけでは対応できないことも多く、その都度、試行錯誤の繰り返しでした。

僕は、この経験を通じて、どんなことも実際に自分で手を動かしてやって見ないとわからないことを痛感しました。また、試行錯誤することの重要性にも。もちろん先輩に確認することは多いですが、いつでも聞けるし、わからなかったら助けてくれる環境だったからこそ、自分でじっくりと仕事に取り組むことができたと思います。

想像以上の働きがい。魅力を感じる日々

入社して3年がたちましたが、自分自身随分成長できたと感じていますね。

2020年3月現在は、医療用医薬品についてのリサーチを行う仕事をしています。医療用医薬品を手掛ける製薬メーカーさんが持つ、製品についてのさまざまな課題に対して、アドホックリサーチを設計し、実施する仕事です。

この仕事は、リサーチの企画設計から最後の報告まで一貫して携わることができるためやりがいがあります。収集したデータから、自分なりの視点で分析を行い、クライアントの課題解決に向けた提言・提案をできる点はとてもおもしろいですし、自分の分析結果や提言に興味を持ってもらえるとやはり嬉しいです。

一口に医療用医薬品のリサーチといっても、まだまだ携わったことのない疾患の領域などもたくさんありますし、携わったことのある領域でも日々進歩のある世界なので、情報のアップデートは常に必要だと感じます。また、クライアントのタイプや課題もその時々で異なるため、調査ごとに目的を意識しながら試行錯誤を通して、乗り越えていきます。

そんな私が仕事をする上で、大切にしているのは「患者起点」です。幼いころ、薬剤師には相談できるけど、「医師には、こんなこと聞いていいのかな?」という遠慮から、相談できなかった経験がありました。そんな経験から患者起点で薬に関わりたいと思うようになったんです。

そして、三年たった今も社長である仁司 与志矢への印象は、入社前と変わりませんでした。社長という立場ですが、フレンドリーでフラット。いつもいろんな部署に行って、みんなに声掛けていますし、勉強家でもあって、たくさん本を読まれています。それに、常に新しい知識をインプットして、ご自身でも実践している。「社長」とはかくあるべしということを間近で感じさせてくれる存在です。

僕が目指すプロフェッショナルとは



恵まれた環境の中で、僕自身は、ひとりでなんでもできる人になりたいと思っています。そして市場価値を高めて、「これは則松しかできないよなー」と言ってもらえるようになりたい。だから指名で仕事が来るまで、突き抜けることが目標なんです。

僕が考えるプロフェッショナルは、「職人」という言葉がしっくりくるかもしれません。会社という枠組みがなくても同じかそれ以上にひとりでなんでも活躍できる、そんな存在です。会社の中には、そんな先輩社員も多く、そして憧れている方もいます。

そんなプロフェッショナルがチームという集団で、さらに力を発揮できる。自分もそんな働き方ができたら最高だと思いますし、今は、それを実現できる環境に身をおいていると思います。だからこそ、もっと自分に力をつけ、さらに上を目指したいです。

今後は、7-8年目までに、今の医療用医薬品の領域ですべてひとりでできるようになりたいと思っています。

その後は、一般用医薬品の領域も携わってみたいです。なぜなら、一般用医薬品の方が多様な分析手法や患者さんに近いアプローチを学ぶ機会が多いと思っているからです。

そして、これからも自分の経験も生かしながら “患者起点”で、医薬品開発のサポートができたらと考えています。


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(所属・役職は取材時のものです)

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カテゴリ:働き方