2020.06.24
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グループワーク中心の新卒研修をフルオンライン化した話~3.研修講師の視点から~ 【from talentbook】


インテージグループでは毎年4月にグループ合同の共通研修を実施しますが、2020年は急遽フルオンライン化に切り替えました。ワークショップ中心の研修をフルオンラインで実施するにあたってを、コンテンツ詳細設計と実際に講師を務めた鹿沼 誠志(インテージヘルスケア(協和企画出向))が振り返ります。

フルオンラインは、実際にはメリットのほうが多いかも、と感じました

講師としてフルオンラインの研修を進行してみて、率直に感じたのは、実際にはメリットのほうが多いかも(もちろんもろ手を挙げてとはいきませんが)!という事でした。そう感じた理由は大きく3点ほどあります。

フルオンラインがメリットとなる3つの理由



①新卒社員世代との親和性

そもそもの前提として、新卒社員の皆さんはデジタルネイティブ世代であり、オンラインコミュニケーションへの壁がそもそも高くないという事がありました。今回研修で利用したツールについても、細かいマニュアル等用意しなくても、自分たちで使い勝手のよいように使っていく、そんな姿が垣間見ることができました(その点、運営側が予想以上に心配をしすぎていたり、自分たちが壁を感じていたりしたのかもしれません)。

また、集合研修だとどうしても発言や発表の機会が重視されがちですし、大勢の場で発言をすること自体への緊張もあると思いますが、オンライン研修だと、そうした「場の緊張」をだいぶ排除することができるのではと感じました。どんな個性の人であっても、発言や発表がしやすい、ある意味平等性が高い状態だったように思います。

②比較的「講師」を選ばない

対面の研修ですと、講師の臨機応変な話題の提示や、人柄、といった部分も含めて飽きさせずに学びを多くしていくことを求められますが、オンライン研修の場合は準備と工夫次第で、経験を埋めることができると感じます。

たとえば、ビデオ会議での研修は、スクリーンへの投影を前提としないスタイルとなりますので、「文字多め」の資料であっても実際には問題ありません。また、端的に実施すべきこと(インプット内容、ワーク、アウトプット確認)を伝えていく必要があるため、参加者の背景や専門性に合わせて「あうんの呼吸」で進行していくことが難しくなります。この点がむしろ比較的講師を選ばずに進行がしやすい部分なのではないでしょうか。

特に、新卒研修は専門性の高い知識研修ではないコンテンツも多いことから、多くの方に講師として関わってもらう機会を増やすこともできるのではと期待しています。

③研修中に コンテンツを「Adjust」 しやすい

オンラインの研修ですから、接続不良やトラブルも起こりかねず、進行には余裕をもった設計で実施しました。このことが柔軟な時間配分の変更を可能としましたし、常に画面を見ていることから頻繁に休憩も入れるようにしました。この休憩時間を利用してコンテンツの修正が可能でしたし、状況次第でシナリオを変更することも可能となりました。集合研修よりもフレキシブルに実施することができたのではと感じています。

【講師の視点】終わってみてどうだったか

5日間の研修でメイン講師を担当して感じたのは、オンライン研修はリアルでは起こらない問題が発生することにより、環境をアジャストする必要性がありますが、新卒社員が見事に対応しているということです。また、リアルで会えていない状況だからこそ、チームメンバとの距離を縮めるために相手をより深く知ろうとする力が働くのではないか、そして研修が終了した瞬間から、チャットなどを通して振り返りができることで、より理解が深まるのでは、という事でした。

”オンライン”の可能性

今回はグループワークメインでのオンライン研修でしたが、研修だけでなく、採用時のグループディスカッション等、複数人でコミュニケーションをとりながら構造化し、アウトプットしていく内容には、今回のナレッジを活用していけると思います。オンラインの新たな可能性に期待をしています。


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カテゴリ:ヒト・伸ばす