2020.06.24
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グループワーク中心の新卒研修をフルオンライン化した話~1.全体構想の視点から~ 【from talentbook】


インテージグループでは毎年4月にグループ合同の共通研修を実施しますが、2020年は急遽フルオンライン化に切り替えました。ワークショップ中心の研修をフルオンラインで実施するにあたって準備したこと、実際やってみての気付きなどを、全体構想を企画した松尾 重義( インテージホールディングス)が振り返ります。

フルオンラインの決断理由1:目的は変えず柔軟にできるオリジナルの設計グループ共通研修のコンセプト



グループ共通研修のコンセプト

20年4月のインテージグループ共通新卒研修は、

①社長/セグメント長セッション、ITシステム・制度/プロセス説明
②グループワークによる共通研修

の2つで構成され、いずれも去年検討を始めた段階では、集合研修を前提としていました。

とはいえ、コロナの影響が大きくなるにつれ、このまま実施するか、延期するか、あるいはそれ以外の方法を考えるか、の判断が必要となり、第3の選択としてフルオンラインでの実施可能性も検討していました。

フルオンライン化を決断できた要因はいくつかありますが、一つは「研修コンテンツが内製(自社で企画設計・実施)であったこと」です。

(インテージグループ新卒研修を内製で実施している背景・理由はこちらもご覧ください)

自分たちで目的に合わせたコンテンツを設計し進行をするため、コンテンツの変更や柔軟な進行が当初より可能でした。このことが、「いかにオンライン研修で目的を達成できるか」といったマインドへの切り替えを容易にできた(ハードルとして低くすることができた)と感じています。

フルオンラインの決断理由2:ツールの活用

2020年のグループ共通集合研修は約2週間(営業日だと10日)でしたが、前半5日間を、①社長/セグメント長セッション、ITシステム・制度/プロセス説明とし、後半の5日間を、②グループワークによる共通研修としました。

前・後半とも「聞いた内容に対して感じたこと、理解したことを確認する」ことや「もっと聞いてみたいこと、疑問点を質問する」ことで学びの機会を最大化したいという気持ちがあったので、録画配信や資料のみの配信ではなく、「インタラクティブにコミュニケーションができるツール」の活用が必要であり、ビデオ会議ツール、またはチャットツールでの進行が想定にありました。

とはいえ、事業説明などはプレゼン形式であること、すべての進行をチャットのみで実施することは、社内でもまだまだ不慣れであったことから、今回は社内で利用していたビデオ会議ツール(Zoom)をメインとすることとしました(なお、ワークショップをチーム分けして実施するにあたっても、Zoomだと壁が少なかったことも運営上大きな利点でした。このあたりは その2 で日比野が振り返ります)。

メインツールはZoomとしたのですが、ワークショップの実施を想定した時にはビデオ会議ツールのみでは不安がありました。

ワークショップでは、インタラクティブなやり取りに加えて、互いにアウトプットやプロセスを振り返り、そこから気づきを得ることが、学びの最大化につながると考えていたため、いかにプロセス(議論のやり取りや、ワーク過程におけるアウトプットの変遷)を残し振り返ることができるか、を中心にツールを検討しました。

結果、チャット(ログが残る)、ファイル共有、グループ分け(スレッド)ができることを要件に検討し、グループ全体で導入を予定しているMicrosoft社のTeamsについて、テスト環境の利用をお願いすることができました(情シスの皆さんありがとうございました!)。

【全体構想の視点】終わってみてどうだったか

私自身は最終日の講師と進行を担当したのですが、集合研修と比較する必要はそもそもあるのだろうか、という気持ちにもなりました。

これから働き方が大きく変わっていきますし、インテージグループもグループ会社が世界中にあり、仲間も世界中にいる。こういう状況で互いに交流し、同じテーマで議論し、考え、アウトプットしていく、そういう形をあらためて考えるよいきっかけになったような気がします。

次回は運営面における視点から、オンラインでのワークショップ研修を振り返ります。ぜひご覧ください。


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カテゴリ:ヒト・伸ばす