2019.08.15
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インテージグループの目指す姿を心に刻む2019年度新人研修──研修担当の視点 【from talentbook】


▲合同新人研修に参加したインテージグループの仲間たち(初日の様子)

インテージグループは、グループ5社(インテージ、インテージヘルスケア、インテージリサーチ、医療情報総合研究所、インテージテクノスフィア)の2019年度新入社員76人へ、合同で1カ月にわたって新人研修を行いました。研修を担当したインテージヘルスケアの鹿沼 誠志が、この研修について自身の視点で振り返ります。

グループ合同の研修を通じて「仲間とともに価値を最大化する」土台を築く

私たちがグループ合同で新人研修を実施するのは、「グループ各社の新入社員が、これからのインテージグループの文化をつくり、リードしていく」ことへの期待があるからです(※)。

その文化とは、多くの仲間が「多様性」の本質を理解し、互いの価値観を共有して生まれた「個々の全力の今」を積み重ね、ともに未来をつくり上げるためのものであってほしいと思っています。

「全力の今」を実現するためには、「自ら考え、判断し、自ら行動する」という、インテージグループがこれまでも大事にしてきたスタンスを追求することは言うまでもありませんが、2019年の新人研修では、加えて「仲間とともに価値を最大化する」というコンセプトを掲げました。

単に同じ年にインテージグループ各社に入社したというだけの関係に留まらず、それぞれの会社の垣根を越え、仲間として互いの価値観をぶつけ合える場を提供したい。そのような場で多くの仲間と切磋琢磨できる環境でこそ、chemistry(化学反応)があるでしょうし、「仲間とともに価値を最大化する」土台を築くことができると考えたのです。

(※)ワークスウェブ:世界でインテージグループしかできない新人研修を!(インテージグループ合同新人研修の取り組み -2018年度版-)

ワークスウェブ:「自ら考え、判断し、自ら行動できる」ようになるために、インテージグループ合同新人研修で取り組んだこと(2017年度版)

2019年度合同研修のこだわり──まずは私たちが背中で語る



▲グループ各社の人事担当みんなで、より良い機会の提供となるよう研修を考えました

ビジネスの環境が目まぐるしいスピードで変化する現代、新入社員の特徴もその上をいくスピードで変化していると感じています。

このような環境の中で研修の準備を進めるにあたり、むしろ知識を詰め込む研修を提供するだけでは、インテージグループが目指す文化の担い手の醸成には近づくことが難しいのではと考えました。

求められるのは、新人研修の担当社員である私たち自身が、「仲間とともに価値を最大化できる力」を体現して伝えていくこと。そのために私たち人事担当者がグループ各社の新人一人ひとりを、自社の社員という意識で真剣に向き合い、時には良き兄、良き姉であるような存在であること。

そのような視点からグループ合同の新人研修を考えた時、【一人ひとりが価値を発揮しやすいよう「仲間とともに」「考え」「大きな視点でビジネスが理解できている」状態を形成する】ために必要なことは、「手づくりの研修」でした。人任せでもなく、持ち寄りでもなく、すべてのコンテンツを自ら企画・運営することが望ましいと考えたのです。

私自身も、人事担当として、研修準備の佳境である2月~4月の時期の人事が猛烈に忙しいことを知っています。そのタイミングで1カ月の研修を手づくりするのは容易なことではないと思いましたし、答えのない試行錯誤が続くこともあるだろうとも感じました。

それでも、私たち人事担当者はその高いハードルを越えていく“覚悟”をし、私たち自身も「仲間とともに価値を最大化」するように取り組んでいることを研修中に感じてもらうことが、必要な“姿”であるとも考えました。

「もっと知りたい」に火をつける。自発性を大事にする取り組みを



▲グループ合同新人研修の実施風景

インテージグループの新人合同研修は4月の1カ月間しかありません。新人研修の内容として、何を大切にすべきなのか悩み、試行錯誤しました。

繰り返しになる部分もありますが、今はインターネットという世界を通じて、簡単に「知識」を得やすい世の中。新人研修に視点を移せば、こちらから知識をインプットする必要性が低くなっているとも言えます。

ならば、一人ひとりの、「もっと知りたい」という気持ちに火をつけることと、それを自発的な学びにつなげることが、大切なのではと考えました。

実際、いくつかの研究においても、「自発的な行動」こそが、生産的な行動に結び付くと言われています。はたして、単に知識を詰め込むことだけが、新入社員のみんなにとってプラスなのか?そうした疑問から、自発的な学習を促すことがもっとも合理的な方法なのではないかということに想いが至ったのです。

この点を考慮し、研修コンテンツは、以下5つのポイントを抑えながら企画していきました。

1.「ビジネスの本質を伝えること」
2.「必要最低限の知識だけを提供すること」
3.「身近なテーマで成功体験を積むこと」
4.「自主学習の促進」
5.「習慣化の促進」

私見ではありますが、私は、多くのビジネスパーソンが陥りやすい状況があるのではと考えています。それは、社内外の期待を超えるアウトプットを出すことに力を注ぎ込み、忙殺され、連日朝から晩まで仕事漬け、気が付くと「アイデアが枯渇する」状態。つまりインプット不足です。

このことを防ぐためにも、あらゆるモノに興味を持ち、常に「なぜ?」「どうして?」が爆発的に止まらない状態を、社会人初めの1カ月でつくってほしいと思いました。このような「インプットの自動化」を身に付けることができたら、新入社員のみんなが、継続的に周囲の期待に応え続けられるのではないかと考えています。

研修の集大成!個人の力を結集させ価値を最大化せよ



▲仲間とともに取り組みました

「自ら(課題解決を)考え、判断し、自ら行動する」そして「仲間とともに価値を最大化する」ために、1カ月の研修の集大成(総合ワーク)として、新入社員自らが考え、企画・運営する、就活生向け「グループ合同 事業セグメント別会社説明会」を実施しました。

今回の研修では、すべてのコンテンツが総合ワークにつながるように設計し、よりストーリー性を高めることで、インプットを有効活用し、「仲間とともに」「自ら(課題解決を)考え、判断し、自ら行動する」ことを引き出しやすい環境を目指しました。

・仲間とともにイベントの“目的”を考え、決定すること
・目的に対する評価軸を明確にすること
・各事業セグメントの魅力を最大限にわかりやすく伝えるために、事業そのものを理解すること
・これまでのインプットのすべてを注ぎ込んで「就活生の期待を超える価値を提供する」こと
・最終的に自分たちで決めた“目的”を達成できたかを評価すること

この説明会に参加するのは、実際に就職活動をしている学生の皆さんです。なんらかの期待を持って参加される皆さんに対して、新入社員にしかできない価値(アウトプット)とは何かを真剣に議論し、結論を出すまでの過程は一筋縄ではいかなかったようです。

説明会当日は、1日4回のセッションを運営しましたが、短い時間の中しっかりとPDCAを回し、各セッションとも、常に最高のアウトプットで就活生をお迎えするよう取り組む様子が見受けられました。

最後のセッションが終了した後も、ああすれば良かった、こうすれば良かったとの振り返りが止まらなかったことはとても印象的でした。それは、新入社員のみんなが、いかに真剣に取り組んでいたかの証なのではないかと感じました。

今回の研修を通し、「仲間とともに価値を最大化する」ことはできたのか。この点については、一人ひとりが感じたことで決めてもらえれば良いのではないかと考えています。

というのも、「価値観の違う多くの仲間」とひとつのことをやり遂げる達成感や困難さを、それぞれがさまざまな場面でたくさん実感していたと感じるからです。この経験が今後の社会人生活で具体的な評価として目に見えるようになることが私の期待ですね。

これから彼らには先輩、後輩、社内外を問わず、多くの仲間ができると思います。しかしやはり「同期の仲間」はとくに尊いものです。

同期とは、いい意味でのライバルであり、刺激的な気付きを提供してくれる存在であり、仕事の厳しさを共有できる存在であり、いろいろな意味で“支え”になる存在です。これから「正解のない世界」への航海に出発し、戦い、壁を乗り越えようとする時、「成長を支えるのは同期の仲間」だと私は信じています。

大きな壁にぶつかったり、行き詰まった時、新人研修をともに乗り越えた「仲間の存在」や、「仲間とともに経験をしたこと」から気付きを得ることもあると思いますし、同期の本当のありがたみを知ることもあるかもしれません。新入社員にとって、将来にわたってそんなことを感じる機会を提供できていたとすれば、感無量です。


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(所属・役職は取材時のものです)

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カテゴリ:ヒト・伸ばす