2023.01.13
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さらに先へ。さらに遠くへ。発信し続けることで、可能性を広げる道をつくっていく 【from talentbook】


大学卒業後、飲食業界で2年間働いた後、2007年にインテージリサーチに入社した芝崎 すみれ。グローバルで活躍することを目指し、挑戦を重ねてきました。2022年12月現在は、インテージ・インドネシアでマネージャーとしての価値を発揮するとともに、インドネシア拠点の組織体制の強化にも携わっています。

職場はインドネシア。現地法人メンバーと共に働き、異文化の中で生活を送る日々



▲インドネシアでは多様なメンバーからたくさんの刺激を受けています(前列右側が芝﨑)

2021年5月から現在までインドネシアに駐在しています。 ここでは、主に日系クライアントがインドネシアにおけるビジネスを推進するために重要なインプットとなる、消費者を対象としたマーケティングリサーチ(企画・調査・分析)を現地法人のメンバーと共に行っています。私のミッションは、日系クライアントの営業、現地法人メンバーの管理・育成が中心です。私のチームにいる約10名の部下のほぼ全員が20代です。国だけでなく宗教、世代の違いなど、日々多くの発見があります。また、クライアントからもリサーチ以外の相談を受けることもあり、日本にいたときより深い信頼関係を築けているような気がしています。

海外駐在は、慣れないこともたくさんあって、生活は大変です。もともと覚悟していたこととはいえ、食中毒になったり、エレベーターに閉じ込められたり……。自分の頑張りではどうにもならないことが多々発生し、日々翻弄されています。

でも、これまでも大変なことをたくさん乗り越えてきたから、自分はきっと乗り越えられる。この大変さを乗り越えた後の世界はどんなものか見てみたい。そんな気持ちに後押しされて前向きに過ごしています。

自ら引き寄せた海外駐在への道



▲インテージリサーチの送別会にて。暖かく送り出してもらいました

入社後は、フィールドワーク※1を8年間担当しました。単発での調査にもたくさん携わったため、さまざまなメンバーやクライアントと仕事をする機会があり、多くの学びがありました。後半、インバウンド調査(海外企業が日本市場を知るために行う)に立ち会ったり、通訳として携わったりする機会が何度かありました。もともと大学時代に英語を学び、異文化コミュニケーションゼミに所属していたこともあり、海外調査(グローバルマーケティングリサーチ)という仕事を知ってからは、海外で活躍することに興味を持つようになりました。

そんな折、インテージグループ内での駐在員の公募がありました。当時、海外駐在員はインテージ社から行くことが当たり前だった中で、初めてグループ内での公募だったので、周りの人に背中を押されてエントリーしました。この時は、不合格だったものの、担当役員の方に「インテージグループに芝﨑さんという人がいると知れて良かった」と言ってもらえたことが、本当に嬉しかったです。

この時、私の中で、何かが変わりました。「インテージグループで、まだまだおもしろいことが経験できるかもしれない」と強く感じ、そして、次こそはチャンスを手にしたい。そう思って、英語力をさらに磨くために、翌週から英会話スクールに通いはじめました。

それから半年後、ホールディングスの海外事業統括本部で募集があるということで、声をかけてもらいました。当時の上司も関係する方に掛け合ってくれるという力強い応援もあり、駐在員候補という形で海外事業統括本部に異動しました。※2

海外事業は消費財系のマーケティングリサーチが中心の中、その領域の業務経験が乏しく、かつそこに関わる人・組織の知識も人脈もない。そんな中で、海外事業に携わる部署と部署、日本と各海外拠点をつないでいくという仕事はとても大変でした。そんな中でも、辛いと感じなかったのは、良い意味で、「期待されていない」と開き直ることによって、思い切ってチャレンジを重ねることができたからかもしれません。

駐在することを想定すると、消費財系のマーケティングリサーチ経験がないこと、海外調査経験がないことは、もちろん不安でした。そこで、海外事業統括本部の上司の計らいで、海外のプロジェクトのサポートをする仕事をすることで、消費財系のマーケティングリサーチに対する知識を深めていきました。さらには、海外調査を行う部署に2年間の修業に行くなどして、多くの人の後押しを得て、ひたすら駐在に向けてインプットを繰り返した時間でした。

こうした経験を経て、2020年から海外駐在が決まりました。コロナの影響でなかなか渡航できず、日本からリモートでインドネシアの業務への対応をはじめ、ようやく駐在員として赴任できました。

※1
 フィールドワークとは、調査対象者に、調査(アンケート、グループインタビュー、デプスインタビュー(1対1)、行動観察など)を実施し、データを集めること
※2
 インテージグループでは、駐在員は基本的にホールディングスの海外事業統括本部から派遣されている

自由と責任がある部署だからこそ、これまでの経験を活かして活躍できる



▲駐在までの成長を支えてくれた海外事業統括部時代の仲間と(左から2番目が芝﨑)

駐在に向けて調査プロジェクトのサポート業務にも携わってきましたが、本来、海外事業統括本部は、調査を回すことはせず、「海外事業を支える」ことをミッションとしています。

私が参画していた当時は、各現地法人の足りない機能を担ったり、拠点間をつないだりするなど、サポートが中心でした。だんだんと海外拠点が成長・独立していき、また人と人とのつながりができて拠点間で直接連携ができるようになってくる中で、今度はガバナンス強化に取り組むなど、そのときどきで必要なスキル・経験が変わってきているように感じます。

そういう意味では、決まった形があるわけではなく、常に海外事業の状況を見ながら、内容をアップデートし続ける組織です。そのために、さまざまな経験を積んだ仲間が集まり、経験を活かして仕事を創り出していきます。海外事業を支えるために必要だ、と思うことに何でも取り組める。一方、考えがなければ時間だけが過ぎてしまう。そんな自由と責任がある部署かもしれません。

自身が海外事業統括本部の仕事に携わってみて良かった、と思うことは、「海外事業の構図が見えた」ということです。さまざまな課題に対して、“自拠点で解決すべきこと”、“拠点間で連携すべきこと”、“海外事業統括部で巻き取ってもらうこと”がある。そんな目線を持ち、駐在員として赴任できたことは、自分にとって、とても良い経験だったと思っています。

今後も、駐在前や駐在後のメンバーがこの部署に時限的に関わることで、現地法人との連携をスムーズにしたり、現地法人の現状をタイムリーに反映したりして、より本質的な施策を打っていけるといいな、と考えています。

これからのキャリアに想いを馳せる

インドネシアでは、赴任当初10名程度だった現地法人メンバーが40名を超え、組織としてさまざまな対応が必要な時期に来ています。チーム制を組み込む、研修を整えるなど、組織を作るという経験をまさに今、していると思います。また、今は日本人駐在員が中心に行っていることを、もっと現地法人メンバーが中心に回せるようになることで、会社はもっともっと大きくなる可能性を秘めていると思っています。そのためにも、仕組み化だけではなく、人を育てることにも注力しています。

また、インドネシアという国に駐在したことをきっかけに、自分との向き合い方をちょっと変えてみようとも考えています。もともと、何事も突き詰めて考えるタイプであり、その性格は仕事においてはとても役立っていますが、インドネシアの生活環境では、それがネガティブに働くこともあります。自分でコントロールできないことが多く起こるので、突き詰めて考えることでかえって疲弊してしまうんですよね。一歩引いて物事を捉えるためにはどうしたらいいか、マインドフルネスに関する本を読んで意識的に取り組んでいます。

今後のキャリア、という点については、10年を一区切りで考えているところがあります。最初に入った会社やインテージリサーチでさまざまな経験をした10年。グローバルで活躍することを志し、準備し、実際に駐在員として赴任した10年。では、次の10年では何をしたいだろうか。ここでのさまざまな経験や人とのふれあいを通じて、それを見つけて日本に帰りたいと思っています。

次にやりたいことを見つけたら、どう実現していくか。それは、やりたいことを発信するということだと考えています。急に行動することは難しい。でも、口にして言葉にすることならできます。これまでも、意志を持って言い続けることで、周りの人が動いてくれたり、つないでくれたり、きっかけをくれるなど、たくさんの後押しをしてくれました。

自分だけで行けるところには限界がある。だからこそ、まだできない、無理かもしれない、そんな風に思ったとしても、発信するということが大切なのではないでしょうか。


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(所属・役職は取材時のものです)

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カテゴリ:働き方