2022.12.08
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変わったものがあれば見てみたい・やってみたい。自身の選択が人生をおもしろくしてくれる 【from talentbook】


新卒でインテージに入社し、インテージリアルワールド企画開発部に所属する牧野 全。医薬品プロモーション活動評価システムの開発・運用に従事し、これまでに培った医薬品知識をもとに医薬品DBの管理運用業務や新サービス開発に取り組んでいます。社内CIAとも評される好奇心と観察力と発想力の原点について伺いました。

大変だからこそ飛び込んでみたい──海外勤務の経験がインテージ入社のきっかけに



▲空港CIQスタッフとも連携して業務を進めていました
CIQ:税関(Customs)出入国管理(Immigration)検疫所(Quarantine)

2008年にインテージへ新卒で入社する前に、パプアニューギニアの日本大使館で2年間働いた経験がありました。私が通っていたICU(国際基督教大学)に留学制度などが整っていたものの、利用できていなかったので、何らかの形で在学中に海外経験をしておきたいという想いがありました。そこで、よく旅行に行っていたアジアを中心に渡航先を探していく中で、だんだんとオセアニア方面にも範囲を広げていき、パプアニューギニアに応募先を決めました。

当時のパプアニューギニアは犯罪率が高く、いかなるときも街中で車を停めてはいけない!(パンクしても人を轢いても走り続けろ)と注意される治安状態で、合格が決まってからも渡航するまでの間、「本当に行けるのか」と何度も確認されましたが、迷いはありませんでした。大変だろうけど、貴重な経験ができそうなのでやってみたい。そんな風に感じる性格なのかもしれません。

現地での業務内容としては、大使館員の車の手配や、出張者のサポートから経理関係まで庶務的なことを中心に対応しました。治安の悪い環境下で、ギスギスした人間関係など、当初は慣れない環境でストレスフルでしたが、だんだんと慣れていき、2年の任期後半には、むしろ「まだ帰りたくない」という気持ちの方が強かったです。ここでの多くの人に支えられながら過ごした経験を通じ、仕事は人間関係が一番大切だと、自分の中で強く感じるようになったと思います。

帰国後、就職活動を行いましたが、「一緒に働く人たちが魅力的か」「古臭い慣習に縛られていない(あるいは、新しいことに取り組もうとしている)会社か」という軸で探しました。なので、ロジスティクスの会社も商社もベンチャー企業も、業種・業界を絞らず、幅広く受けていました。その中の一つに、インテージがありました。

調べていくと、一定の歴史がある中でも新しいことに取り組もうとしている企業風土を感じ、また、面接を通じて、働く人との相性も良さそうだったので、インテージに入社を決めました。

尊敬できる人たちとの出会いが、さらに自分をひきあげていく



▲TMマーケティング時代のスキーキャンプ

当時、新人研修中に先輩方に会社や部署の紹介をしてもらえる機会がありました。

その中の一つにメディカルリサーチ(製薬企業等からの依頼により医師などを対象とした市場調査) を行うTMマーケティング(現インテージヘルスケア)の紹介もありました。そこで「仕事はめっちゃ大変だけど、仕事も仲間も楽しい」というような話があり、ぜひこの人たちと働いてみたいと思い配属を希望しました。ここでもやはり、「仕事は人間関係」「大変だけど貴重な経験ができそうだからやってみたい 」という気質が現れましたね。

実際に配属されてみると、納涼会や社員旅行の他にもスキー旅行や利きビール大会など、社内イベントがたくさんあるアットホームな会社でした。また、若手のころは、「ぴよぴよ会」という若手中心の組織を作り、イベントを開催したり、飲みに行ったり、週末も会社の仲間とよく遊んでいました。そういう人間的な付き合いに加え、業務面でも尊敬できる人にたくさん出会いました。

たとえば、当時手掛けていたImpactTrackを含む顧客提供用BIツール刷新プロジェクトでは、現状にとらわれずに日々チームで仮説をぶつけ合い、大きな絵を描けたことはとても刺激的な経験でした。

また、2022年10月現在在籍しているインテージリアルワールドの社長である佐藤 暢章(さとう のぶあき)さんも、尊敬する一人です。一緒に仕事をする中で、少ない事前情報とその場での概略説明だけでも適切なアイデアをもらえたり、ズバッと判断をしてもらえたり。頭の回転の早さも、ものの見方も 一段階上なんですよね。暢章さんの右腕、いえ参謀になりたい。そんな目標も持つようになりました。

Impact Trackは、週次で約3,500名、月次で約4,000名の医師に対して、各メーカーがMR、講演会(リアル/Web)、インターネットで行うプロモーション活動状況を調査し、データ提供している

パズル的発想で仕事を楽しむ──サービスを進化させ続ける



▲DI Trackの概要イメージ

医薬品の情報は、さまざまなところに目的ごとに違う様式で散らばっています。各製薬会社がまとめている情報があったり、厚生労働省が出している情報があったり、PMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構/Pharmaceuticals and Medical Devices Agency)にまとめられている情報だったり……と、個別に調べればわかるけど、医薬品情報を調べるのは手間暇がかかる。と半ば諦めながら業界の担当者は作業していたかと思います。

そういった散在している情報を、過去から現在に至るまで、そして同じ仕様で一元管理しようという思考で始めたのが、医薬品データベース(DI Track)です。業界にない、使い勝手が良く総覧性があるものを自分たちのために作ろう。でも、せっかく作るのであれば、それを売り物にもしよう。そういう考えで生み出しました。日々、医薬情報研究所と協働しながら、マーケティング的に必要となる情報などをかき集め、追加し、価値を高めていっています。

データの項目数だけではなく、情報履歴という点でも、DI Trackはこれまでにないサービスです。

一般的に医療情報は、誤用を避けるため、最新の情報しか検索できないようになっています。そのため、現時点での情報は取得できますが、過去にさかのぼって情報を知りたいときに、過去時点での薬価や適応症の情報を得ることができません。とはいえ、過去の処方時の情報を見たいこともあるはずです。そこで、過去の情報も取得できるよう、履歴管理も組み込みました。

DI Trackを管理する上では、集めてきた情報を整理するスキルが必要となります。医療情報は同じものを指していても、メーカーによって表現が異なることが多々あるからです。また、日々膨大な情報を集め、まとめあげていくためには、飽きずにコツコツ作業できることも大切だと思います。

ただ、正直なところ、僕自身は「飽きる」という感覚がありません。弊社は大所帯の会社ではありませんので、マスタ業務以外にもさまざまな業務に携わる機会がありますが、その中で、 データの点と点が線につながる瞬間があるんですよね。そこがおもしろくて、パズルみたいに感じます。

そして、そのパズルを繰り返していくうちに、「このデータを違う見方をしたらどんな価値が生まれるか?」という発想につながり、サービス拡充のヒントになっています。

未来の自分を楽しみに 目の前のことに全力で向き合う

現在は、DI Trackの仕事に加え、新サービスの開発にも携わっています。新しいことがひっきりなしにやってきますが、仕事をする上で「役に立ち続けたい」と思って取り組んでいます。

ヘルスケアという領域は、不確定要素が非常に多く、目の前の事象だけ見るとデータを見誤ることがある業界だと思っています。だからこそ、常にすべてを疑い、自分なりに解釈をしたり、検証しなおしたりしてみて、それが他の人の出したものと異なる場合は、“投げかける”ことが大切だと思っています。常にものを斜めから見ているのかもしれませんね。日々、さまざまなニュースを目にする中でも、こういった動作を繰り返しています。

会社全体がチームだと思っているので、自分で範囲を区切らず、さまざまな人に投げかけを行っています。自分が発信したことが、アイデアを生み出すヒントにつながれば嬉しい。そんな想いで、考えすぎずに思いついたこと・気づいたことは積極的に発信するようにしています。

みんなでモチベーション高く、楽しく働いていきたい。そのために、仕事でも遊びでも、自分にできる働きかけをし続けています。

思い返すと、最終面接で当時の社長に「10年後のあなたは、どうなっていると思いますか」と問われ、「そんものはありません」と言いきった覚えがあります。

10年後がわかってそこに向かって頑張るなんてつまらない。そのときそのときを頑張って積み上げていきたい。そう思ったからこその回答でした。

そういう意味では、今の「新しい価値を創り続けていく」という姿は、自分の望んでいたキャリアの積み方がかなっているのかもしれません。

変わったものがあれば見てみたい・やってみたい。そのほうがおもしろい。そう信じて、これからも毎日斜めから物事を見て自分の頭で考え続けること、そしていろんなことに首を突っ込み、発想し続けることを続けていきたいと思っています。


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(所属・役職は取材時のものです)

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カテゴリ:働き方