こんにちは、インテージグループ所属の車いす陸上アスリート・北浦春香です。
あっという間に11月も終わりが近づいていますが、今回は、冬季トレーニングのトピックとして、「ちょっとうそみたいな本当の話」をお届けしたいと思います。
なんと、オーストラリアの選手がわざわざ兵庫まで来て、合同トレーニングを実施してくれました!
来日してくれたのはオーストラリアのシドニーを拠点に活動するローズマリー・リトル選手(ロンドンで2012年に開催された4年に一度のパラスポーツ国際大会で、車いす陸上の女子100メートルT34クラス、銅メダリスト)。
本来ならば11月20日に大分で開催された「第41回大分国際車いすマラソン」出場のための来日でしたが、諸事情で大会エントリーができておらず、「飛行機をキャンセルせずに日本に行こうと思うけど一緒に練習しない?」とお声がけいただきました。
ローズマリー選手は10年以上前からずっと一緒に競技してきた良き先輩であり、良きライバルでもあります。今は私とは異なる「クラス分け※」のT33で、トラック(競技場内で行う競技)やロードレース(マラソンなど競技場外の道路などで行う競技)だけでなく、砲丸投げにも取り組んでいる非常にタフなアスリートです。
私が普段トレーニングを行っている競技場は便利な場所ではなく、決してアクセスも良くありません。英語が簡単には通じない日本を訪れ、タクシーやバスなどを使って本当に競技場に来てくれたことには正直驚きましたし、彼女の行動力には感謝しかありません。
11月17日と19日の2日間だけでしたが、自分と同じようにこの先の国際大会の舞台を目指す選手と一緒にトレーニングし、とても有意義な時間を過ごすことができました。また、新型コロナウイルスの感染拡大で希薄になりつつあった人と人とのつながりや国を超えた友情の温かさを再認識しました。
来シーズンに向けて、まだまだ冬季トレーニングは続きます。しっかりと練習を積み上げて良い結果につなげられるように、がんばりたいと思います。