2023年シーズンに向けて~インテージグループのパラアスリート・北浦春香&折橋正紀


こんにちは!広報担当モッチーです。
インテージグループではパラスポーツのアスリートである北浦春香(車いす陸上・インテージホールディングス所属)折橋正紀(デフフットサル・インテージヘルスケア所属)が活躍しています。いよいよ始動した2023年シーズン。昨シーズンの振り返りや2023年シーズンの目標、挑戦したいことなどを二選手に聞きました!


北浦春香(車いす陸上・短距離 女子T34クラス)
~ 「成長できた・ステップアップできた」と思えるようなシーズンに ~

2022年シーズンを振り返って

2022年シーズンの目標の一つは「100メートルで19秒台を記録すること」でしたが、シーズン前半はなかなか結果を出せずに苦しい思いをしていました。新型コロナウイルスの感染拡大によって国内で開催されるレースが激減し、ほかの選手と競る経験が足りなかったことが大きかったと思います。

そのため、「課題の克服やほかの選手からの刺激を受けること」を目的に2022年5月、車いす陸上男子T52クラス短距離選手・伊藤竜也氏にご協力いただいて福井県内で合宿。共に走り、普段できないトレーニングを積み、分析や評価を得られました。

そして6月、「第33回日本パラ陸上競技選手権大会」でついに19秒60を記録!追い風がなく、記録の出やすいトラックでもない国内の環境でこのタイムを出したことで、「ここまでのレベルにいけたんだ!」という達成感がありました。「あきらめなくてよかった」と思いますし、いまは「100のうち一つでも報われる努力があれば、競技は楽しい」と感じています。

現在のトレーニングは?

「日本パラ陸上」での実績を評価され、日本パラ陸上競技連盟の「強化指定選手」として認定を受けました。強化指定選手になることも目標の一つだったので、認定はモチベーションにつながっています。

トレーニングの成果をレースでかたちにすることは難しいのですが、トレーニングと結果のつながりを理解できたことで、「点と点」がつながって「線」になり始めました。いまは不調なときも、疲れているときもトレーニングを楽しむことができています。


2023年シーズンの目標

車いす陸上女子T34クラス・100メートルでの世界ランキングは現在6位。でも、ランキング上位の中には19秒台を切ることを狙う海外トップ選手がいて、実力の差を感じています。2023年シーズンは世界と戦うために19秒台前半を記録したいですね。

そして、「パリ 2023 世界パラ陸上競技選手権大会」(2023年7月開催)に出場することが大きな目標の一つ。さらに、海外トップ選手と自分がどこまで戦えるか挑戦したいと考えています。一年の終わりに「成長できた・ステップアップできた」と思えるような2023年シーズンにしたいですね。

皆さんの応援がなければ達成できないことが多くあり、いつも声援を感謝しています。引き続き、応援をよろしくお願いいたします!


折橋正紀(デフフットサル・ゴレイロ)
~ 結果にこだわり、デフフットサルワールドカップでの活躍をめざして ~

2022年シーズンを振り返って

2022年シーズンから、新型コロナウイルス感染拡大前の活動状況にほぼ戻ってきました。それまでは試合が中止や延期になったり、デフフットサル日本代表候補の合宿が直前で取りやめになったりと、思うように活動できない期間が長く続き、モチベーションの維持や体調管理に苦労することがありました。ようやく充実した練習・試合ができるようになった、と感じています。

そして、昨シーズンは所属する「アバンソールさいたま」(埼玉県フットサルリーグ1部)の公式戦だけでなく、多くの試合に出場。チーム「OUR VISION」として戦った「全日本ろう者フットサル選手権」では全国2位「埼玉県チーム」として出場した「全国ろうあ者体育大会」で全国3位という実績を挙げました。また、埼玉県フットサルリーグ1部で、ゴレイロ(フットサルのゴールキーパー)として「ベスト選手」候補となったことはうれしかったですね!

シーズンとおして活躍できたことは自信につながっていますし、結果を残せたと感じています。そして、常に安定してパフォーマンスできるようになったことが、いちばんの収穫でした。

現在のトレーニングは?

実は昨年12月にフットサルによって目を負傷。視野が欠けて視界もぼやけてしまい、深刻な網膜剥離で手術を受けました。そのため、フットサルもトレーニングもできない期間が続き、デフフットサル日本代表候補の合宿にサポートスタッフとして参加したことも。「選手とは違う立場から代表チームを見ることで新しい発見や気づきがあるかも」と考えました。

現在は、ゴレイロに必要な瞬発力やジャンプ力などを高めるために「クロスフィット」に取り組んでいます。フットサルともウエイトトレーニングとも違う動きはとてもきつく、毎セッションくたくたになっていますね(笑)。

走る・跳ぶ・起き上がるなどの日常生活で行う動作を基にした高強度のトレーニング

2023年シーズンの目標

今シーズンは2022年シーズンに積み上げたものをさらにレベルアップさせていきたいと考えています。そして、最大の目標は「デフフットサルワールドカップ2023」(ブラジル・ノヴァペトロポリスで11月開催)で結果を残すこと!そのためにはまず、5月にイランで開催予定のアジア予選を突破しなければなりません。イランは過去に二連覇したことのある強豪。タイという難敵もいます。

また、アジア予選と本選との間は半年空いています。そのうえ、中東のイランと真夏のブラジル(南半球で季節が逆)はおそらく暑いですよね。短期決戦では「気候・環境の変化に慣れること」が重要になるので、コンデション調整も重要だと思っています。

W杯が開催される今シーズン、結果にこだわり、よいご報告ができるようにがんばります!応援よろしくお願いいたします。

Page Top