2019.03.22
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「裏方で地味なこの仕事が好き」入社3年目の若手リーダーが語るネットリサーチの魅力 【from talentbook】


マーケティングリサーチをおこなうインテージ。ひとことで「リサーチ」と言っても、オンライン調査、定性調査、郵送調査などその手法は多岐に渡ります。今回はそのなかでも「ネットリサーチ」に注目。仕事の内容ややりがいについて、入社3年目のチームリーダー、宮尾颯が語ります。

データに引かれたのは大学時代 「当たり前」も数字にすると根拠が生まれる

僕は2016年に、新卒社員としてインテージに入社しました。

就職活動を始めたころに見た「四季報」で、たまたま第一志望の信用調査会社と同じページにインテージの情報が載っていたんです。当時は全然知らなかったけど、調査だから同じだろうくらいの気持ちで応募をしました。

データや調査に関する仕事を希望していたのは、大学3年生で入った「計量社会学」という統計のゼミがおもしろかったから。

若者文化や家族というテーマに引かれて入ったゼミで、数字は苦手だし統計に興味はなかったけれど、当たり前のことでもデータにすると根拠が生まれて、自明の事実がよりはっきりする。数字のアウトプットには納得感があって、だんだんとおもしろくなっていきました。

最終的に第一志望の会社ではなく、インテージへの入社を決めたのは、雰囲気が合いそうだと感じたことが大きかったんです。

大学時代は、同じモニターから定期的に似たようなアンケートを取り、時系列で傾向を追う「パネルデータ」といわれる手法の分析をしていたので、そこに強みを持っていることにも引かれました。

あとはアキバ的な文化が好きなので、勤務地が秋葉原なのもポイントでしたね(笑)。

入社してからはずっとネットリサーチ部に所属しています。就職活動時はパネルリサーチに興味を持っていたものの、特に部署の希望はなかったんです。右も左もわからないので、「とりあえずやってみよう」という精神でした。

そもそも最初に期待をし過ぎると、想像とのギャップを感じたときに、どうしてもつまらなく感じてしまう気がしたんですよね。大抵の物事はやっているうちにおもしろさを見出せると思っているので、これまでも基本的に、そういう精神で生きてきました(笑)。

「モニターがきちんと回答できるのか」アンケートの品質担保がミッション



ネットリサーチ部は秋葉原とひばりヶ丘、札幌の3事業所にあって、全部で150名ほどが業務をおこなっている部署。僕がいる秋葉原には50名強のメンバーがいます。業界ごとに担当チームがあって、僕は自動車担当チームに所属しています。

仕事としては、営業・企画系の部署から依頼を受けて、Webでアンケート画面を作成してモニターにアンケートを配信し、回答を回収する。ざっくり言うと、このような一連の作業を担当しています。

また、営業がクライアントと推敲したアンケート項目を受け取るのですが、「この質問だと男性しか答えられないけど、女性も対象になってしまっているのでは?」など、アンケートとして適切なのかというチェックもおこなっています。

「モニターがきちんと回答できるのか」に気を配り、アンケートの品質を担保することがミッションですね。

そして、システムとしてできる・できないの見極めをしなくてはいけないのが、この仕事の難しいところ。いくらクライアントの要望でも、すべてをかなえるのは難しいこともあります。

とはいえ、営業がクライアントの要望をかなえたいと思うのは当然です。逆の立場だったら僕も同じように思うだろうから、「できない」の一言で済まさないように心がけています。

できる限り方法を考えた上で、どこまでできるのか、できない理由は何なのか、しっかり伝える。メールやチャットで連絡することもありますが、込み入った話のときはフロアの違う営業部署まで行って説明するようにしています。

3年目でリーダーに “ビビリ”ゆえに仕事をお願いするのが難しい



入社3年目の4月にはチームリーダーになって、マネジメントも担うようになりました。業務の割り振りやタスク管理、残業時間のチェック、メンバーとの面談などをおこなっています。

同時に、システム部署とネットリサーチ部の橋渡しをするチームのリーダーにも任命されました。条件に当てはまるモニターを抽出するシステムに関して、秋葉原のネットリサーチ部全体から上がってくる不具合や困りごとを取りまとめるのが役割です。

今年度からシステムが切り替わったので、みんな不慣れだし、うまくできないこともあるし、僕はリーダーになったばかりだし、上期は阿鼻叫喚でした(笑)。

僕の場合は早くリーダーになりましたが、前任者が異動になったことが大きかったので、タイミングが良かったと思います。

1年目のころから「3年目にはチームリーダーだね」とか、「次のリーダーは宮尾くんなんじゃない?」みたいなことを冗談交じりで周囲から言われていたので、心の準備はできていました。

僕がいる自動車担当チームは、社員5名、契約社員2名、派遣社員3名の計10名。僕は今25歳で、年上のメンバーも多いですが、プライベートでも飲みに行くほど仲がいいです。

最初は僕より社歴も年齢も上の人を差し置いて、自分がリーダーであることに、正直やりづらさを感じていました。

それで、思い切って変に気を使うのをやめたんです。言いたいことはちゃんと言って、おかしなときは一緒に笑う。

普通に仲良くしようと思うようになってから、ぎくしゃくした感じはなくなりました。今はあまり気を遣うことはないですね。

ただ、リーダーになって10カ月ほど経ちますが、人に仕事をお願いするのは本当に難しい。

「この仕事をお願いしたら無理をさせてしまうかな?」と思って本人に聞いても、僕に本音は言いにくいじゃないですか。「無理だったら断っていいよ」って伝えることもありますけど、それでも「できます」と言ってくれるときに、それが本音なのかはわからずじまい。

こういうことが気になってしまうのは、多分僕が心配性で、ビビリだからでしょうね。溜まった不満をあとでブワーっと言われてしまうことが怖いというか。

もしも仕事を振り過ぎて回らなくなってしまったら、最終的に僕がどうにかできると思ってはいるんですけど……。

でも一方では、失敗を経験してもらうことも必要なのかなって思ったりもして、これまた葛藤があります。

仕事もプライベートも裏方でいたい 目指すのは「見守る」リーダー


まだまだリーダーとして上手くできないこともありますが、「リーダーとして頑張らなければ!」という気負いはあまりありません。

僕が描いている理想のリーダー像は、盛り上げて引っ張っていくよりは、みんなの後ろから見守っていて、何かあったときにどうにかしてくれる存在。

もちろんリーダーとしての役割を全うしたいっていう責任感はあるし、やる気もあるんですけど、それが伝わりにくいことは自覚しています。

そもそも、僕はあまり目立ちたくないんですよ。インテージの花形の仕事は、データサイエンスや営業など、お客さんと直接関わるフロント業務。

でも僕自身は、裏方の仕事が好きなんです。ネットリサーチ部は、言ってしまえば日の当たらない部署ですし、地味といえば地味だけど、僕の性に合っているなぁと思います。普段もインドア派ですし……。

実はプライベートでも、2018年11月からe-Sportsのプロチームの裏方として活動しているんです。『レインボーシックスシージ(通称:R6S)』というゲームの世界大会で、ベスト4になった『野良連合』というチーム。

ただのファンではなく、もうちょっと近い距離で応援したいと思って、ちょうど募集がかかっていたこともあり、思い切って応募しました。

具体的には、対戦相手の試合動画を見ながら、戦略を練るために必要なデータを収集しています。もちろん自分がプレイヤーとしてゲームするのも好きなんですけど、見ているのも楽しい。こう考えると、自分が裏方の仕事にやりがいを感じるのは、もう性格でしょうね。

これまでは目の前の業務に必死でしたが、4年目を目前にして、ようやく余裕が持てるようになってきました。少なくともあと2年くらいはリーダーとして経験を積みながら、組織の課題に向き合って、改善するような動きもできたらいいですね。


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(所属・役職は取材時のものです)

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カテゴリ:働き方