2018.07.27
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世界でインテージグループしかできない新人研修を!(インテージグループ合同新人研修の取り組み -2018年度版-)


こんにちは。インテージホールディングスの松尾です。
インテージグループは、グループ5社(インテージ、アスクレップ、インテージリサーチ、インテージテクノスフィア、アンテリオ)の2018年度新入社員58人への研修を、合同で1カ月にわたって行いました。2015年から続けているこの合同研修。今年は「世界でインテージグループしかできない新人研修」をねらいの一つとしました。今回は2018年度版インテージグループ新人研修についてお伝えします。

1:なぜ「グループ合同」で実施するのか

インテージグループはそれぞれの会社で新卒採用を行っています。とてもありがたいことに、毎年さまざまな経験を積んだメンバーが入社してくれています。では、どうして、そんな新入社員に合同で研修を受けてもらうのでしょうか?それは、「これからのインテージグループ文化をつくり、リードしていく」ことへの期待があるからです。

(ワークスウェブ:「自ら考え、判断し、自ら行動できる」ようになるために、インテージグループ合同新人研修で取り組んだこと(2017年度版)より)

17年度版の記事でも触れたとおり、グループ合同で研修を実施するのは、「新入社員がこれからインテージグループの文化を作り、リードしていく」ことへの期待があるからです。そして、多くの仲間が互いの価値観を共有し、その上で大きな未来をともに目指すことができれば、その文化はもっと強くなるのではと考えています。
新入社員は、同じ年にインテージグループ各社に入社をしたというだけのきっかけかもしれませんが、仲間が多くいればいるほど、そして、互いの価値観に触れ合えば触れ合うほど、さまざまな化学反応が起きると思います。それが新しいインテージグループのカルチャーとなるきっかけになってくれたら、グループ合同で研修を実施する意味があるのではないでしょうか。

2:「社会人になって初めての1カ月」に何をしたのか

インテージグループの合同研修は、4月の1カ月間。5月以降は、職場配属となりOJTが始まる会社もありますし、集合研修を継続する会社もあります。いずれにせよ、グループの新入社員が一堂に会するのは、この期間しかありません。

では、この1カ月の研修期間のコンテンツとして、何を大事にすべきなのでしょうか。
インテージグループ合同新人研修は、毎年コンテンツを見直しながら実施していますが、一貫している「自ら考え、判断し、自ら行動する」というコンセプトがあります。

一人ひとりの自律したプロフェッショナルが、課題解決に向けて仲間と共に価値を最大化できる。これをグループ同期の仲間と一緒に実行できる機会の創出こそ、このタイミングでなければできないことだと思いが至りました。


グループ同期で食事

3:インテージグループしかできないプログラムの提供

そこで、今年の合同研修では、仲間と共に課題解決に取り組むプログラムとして、提示されたテーマについて、ネットリサーチを活用しながら主張を構築し、提案を実施する「自主企画調査プロジェクト」をメインのワークショップに据えました。

インテージグループは、マーケティングトレンドや社会的に関心の高い事象について、「自主企画調査レポート」を社外に発表しています。


各社で実施している自主企画調査の一部

このような自主企画調査の実施に当たっては、インターネットでアンケートを実施し、その結果(データ)を分析した上で、独自の見解を示す必要があります。
インテージグループの主要事業の一つであるマーケティングリサーチ(による自主企画調査)をとおして、課題解決を考える場をつくる。これが、インテージグループしかできないプログラムとして提供を考えたことなのです。

4:どのようなテーマで実施したのか

自主企画調査プロジェクトでは、「インテージグループの保有資産についてアピールできることはないか?」という比較的抽象的なテーマを提示しました。

このテーマは「単なる問題意識」「感覚的な事象」に基づくものです。うのみにするのではなく、「本質的な論点は何か」「それを裏付けるにはどうしたらよいか」「ネットリサーチという手法を有効に活用にはどのようなアプローチが適切か」をしっかりと考えることが必要になるので、難易度は高かったように思います。


チームごとにプロジェクトの課題に取り組んでいきます

5:自主企画調査プロジェクト実施に向けて必要なインプットはいつするのか

自主企画調査プロジェクトを実施するにあたって、ワークショップと並行して、調査に関する知識や考え方も習得してもらう必要があります。さらに、いわゆる新入社員として必要なビジネスマナーや社内手続きも学んでもらうため、1カ月のプログラム構成は効率的に考えなくてはなりません。

そこで、自主企画調査プロジェクトの流れの中で、論理思考や段取り力等、随時必要なインプットを受講するように計画し、「その時に必要なことを、その時にインプット」できるように工夫しました。


座学も随時実施しました

6:「わかる」と「できる」は違う…試行錯誤の自主企画調査プロジェクト

今回の自主企画調査プロジェクトについて、抽象度の高いテーマ設定による難易度の高さについてはすでに書いた通りですが、つまるところ、プロジェクト自体の「不確実性の高さ」が難易度の要因と考えています。

「不確実性が高い中で、何かしらの答えを導き出さないとならない」という難易度のプログラムは、絶対的な正解がないからこそ、自ら考え、チームの仲間とともにアウトプットしていくことに向き合える機会、ともいえるかもしれません。そして、ハードルの高い課題に向き合う新入社員を、社内外の講師が随時サポートしてくれました。


講師を務めるグループ社員が新入社員にレビュー



互いに考えていることをレビュー



チームの仲間とディスカッション

そして、ネットリサーチや研修のサポートを担当してくれたグループ社員は、直接新入社員と言葉を交わす機会がなかった人もいましたが、温かいメールを送ってくれました。

『 無事、配信まで漕ぎつけましたね!
実査終了からがまた大きな山場ですので、ゴールであるプレゼンテーションで「何を発信するのか」からブレずに分析・アウトプット作成を進めていってくださいね 』

7:自主企画調査の内容を公開!

今回の自主企画調査プロジェクトは、グループ各社混合の10チームで取り組み、すべてのチームが調査を終えることができました。その一部はみなさんにもご覧いただくことができます!


8:1カ月の研修をとおして、大事にしたいと思ったこと

絶対的な正解のない中で「課題解決」を考える。そのような場合には、「自ら考え、判断し、自ら行動する」ことに加えて、「支えてくれる、切磋琢磨できる仲間の存在」が大事なのだと思いました。新入社員には、新たな視点で気づきを与えてくれる存在としての期待もありますが、支えてくれる仲間、信頼できる仲間がいることで、よりその力が発揮できることもあると思いますし、つらい時も乗り越えられることもあると思います。今回の研修で、仲間と共に成長をしていくための、互いに学びになる環境や、「気づき」の機会をほんの少しでも提供できたのなら、うれしい限りです。

そして、来年以降のグループ合同新人研修でも、とびっきりのプログラムでお待ちしています!



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カテゴリ:ヒト・伸ばす