タブーじゃない! 初めての「生理研修」に参加してわかったこと


こんにちは、広報・サステナビリティ担当のサティです。
「今度、会社で生理研修をするのですが、興味があったら参加しませんか?」 インテージテクノスフィアの広報メンバーから来たメールを思わず二度見。まさか女性特有のカラダの仕組みについてオープンに学ぶなんて!驚きの一方で、新しい試みに対するワクワク感も次第に高まってきました。
「知ろう!学ぼう!生理について」と題し、日用品大手のユニ・チャームさまの協力を得て実施されるこの研修。今後の意識や考えに何かポジティブな変化があればいいなと思い参加しました。

生理に対するこれまでの先入観

初めて月経を知ったのはたしか小学4、5年生の頃。女子だけが別の教室に集められ、保健の先生から話を聞いたのか、ビデオを見たのか忘れましたが、理解しきれるわけもなく、こわいなと思った記憶があります。

大人になっても、生理にまつわる話をしたり、悩みを相談したりすることについては、個人差がありますよね。私はなんとなく「自分で解決するもの」「隠しておくべきもの」というのが、インプットされていたので、あえて男性に知ってほしいという気持ちもこれまではなかったというのが正直なところでした。

生理研修、初めての試み、果たして男性社員はどのくらい参加するのだろうかと気になっていました。当日参加してみるとびっくり、男性社員が半数以上を占めていました!


日本テレビの「Oha!4 NEWS LIVE(朝4:30~5:50)」で6月1日に放映されました

積み上げ期間はなんと「6年9カ月!」

まず、前半にユニ・チャームの担当者から「女性の健康」や「生理ケアの選択肢」としてカラダの仕組みやケアの方法などをレクチャーしていただきました。だいたいのことは知っていたつもりでしたが、低用量ピルの服用の誤った認識に気づいたり、イマドキの生理用品の説明を聞いたりして知識がアップデートできました。
そして、あぜんとしたのが、一生の生理期間を積み上げるとなんと「6年9カ月」になるということ!考えたこともなかったけれど、月経前症候群(PMS)の症状がある場合はそれを加えるといったいどれだけの期間が…。


女性ホルモンやカラダの仕組みについてのわかりやすい講義の様子

十人十色の生理事情、生理の経験がない男性にとっては、初めて知ることばかりだったかもしれません。

生理前の3~10日の間続く精神的あるいは身体的症状。イライラや睡眠障害、腹痛、むくみ、倦怠感などさまざまで個人差が大きいといわれています

違いを知ることの大切さ

後半はディスカッション。各グループ4人ほどに分かれて、前半のレクチャーを受けた感想、これから変えていきたい意識や行動について話します。私は「ケアの方法が多様化していて驚いたこと」、「周りにはパートナーと生理について会話している家庭もあるため、子どもへの伝え方も含めて、きちんと理解し合える環境にしていきたいこと」などを話しました。
ほかのメンバーは、パートナーや家族への接し方について話してくれました。例えば生理のときは、気持ちはがんばりたくても、身体がついていかないことがあることがわかる、旅行(特に国外、海などのレジャー)では”生理にあたらないか”も気を遣うなど。
この時プライベートな話が躊躇なくできたのは、少し不思議な感覚でした。研修を受けたからといって、職場で急に気軽に生理の話ができるわけではありませんが、普段から互いの違いを知ることは大切ですね。

あらためて分かったことは、生理事情は千差万別ということ。症状が軽い人も、鎮痛薬を飲んでもつらいという人もいます。そして考え方も千差万別。生理について話したい人もそうでない人もいます。職場では、過度に心配をしてもらいたいわけでも、特別優しくしてほしいというわけでもないけれど、一緒に働くメンバーの理解があるというだけで安心するのですよね。

もう一つ、研修を終えて、これまでインプットされていた「自分で解決するもの」「隠しておくべきもの」が、「相談して解決できるもの」「隠さなくてもいいもの」に変わりました。
このような研修を受けることで、婦人科に相談するきっかけが生まれたり、身近な女性への配慮ができたりするようになると、「言葉にできないイライラ」が減ったりして、みんながちょっぴりハッピーになるのではないかと思いました。

ご参考

ユニ・チャームが取り組む「#NoBagForMe」プロジェクト には、「社会における生理のタブーをほぐしていくことで、誰もが生きやすい世の中に」と書かれています。


生き生きと働くためには、前提として「誰もが生きやすい社会」でなければならないのですよね。
今回の研修は、「生きやすい社会への壁」となっているタブーに切り込む自分の半径5mから変えられることのはじめの一歩になったと感じました。

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カルチャー
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