2021年シーズンの試合予定&「四年に一度の国際大会」選考プロセス~車いす陸上アスリート・北浦のレポート


こんにちは、インテージグループ所属の車いす陸上アスリート・北浦春香です。
今回は「2021シーズン」に出場する予定の大会をお知らせします。現時点で確定している試合はこちら。「四年に一度の国際大会」のテストイベントも別途、開催される予定とはなっていますが、日程を含めて詳細は未定です。

<日本パラ陸上競技選手権大会>
日時:2021年3月20・21日
場所:駒沢オリンピック公園(東京都世田谷区)

<ジャパンパラ陸上競技選手権大会>
日時:2021年4月24・25日
場所:屋島レグザムフィールド(香川県高松市)

「四年に一度の国際大会」の選考プロセス

新型コロナウイルスの感染拡大によって2020年、多くの試合が中止・延期となってしまいました。それを受け、選考プロセスも少し変更されています。


内定確実となる条件

2021年3月末日時点での選考ランキング6位以上。これは以前から変更ありません。私の12月時点でのランキングは8位。自力で内定を獲得するためには事実上、来年3月の日本パラ陸上がラストチャンスになります。



「ハイパフォーマンス枠」の獲得について

自力で内定を勝ち取れなかった場合は、「ハイパフォーマンス標準記録」を突破している選手にのみ、「枠取り合戦パート2!」の参戦権利が与えられます。この枠は国ごとに与えられるのですが、そもそも日本が何枠もらえるのかは知るすべがありません…。

日本パラ陸上競技連盟(パラ陸連)が提示した、「ハイパフォーマンス枠」の利用基準はこちらです。

①ユニバーサルリレー強化メンバーを最優先
②2019 世界パラ陸上競技選手権大会(ドバイ)に出場し、入賞している
③上記2の大会には出場していないが、出場メンバーと比較しても入賞の可能性がある実績がある

私はドバイ世界選手権に出場できていないため、3の基準に該当することになります。また、パラ陸連は、ドバイ世界選手権に出場していない選手を評価する試合として、来年4月のジャパンパラ陸上を設定しています。 ドバイ世界選手権の決勝レースのタイムとジャパンパラのタイムを比較して持ち順位が決まり、上位の選手から順番に枠が与えられる仕組みです。とても複雑で、曖昧ですが…。


ドバイ世界選手権の決勝レースのタイムはこちらです。
例えば4位相当のタイムをジャパンパラ陸上で出せれば、ドバイ世界選手権に出場して5位だった選手より、ハイパフォーマンス枠の獲得順位は上になります。結論として、「3月の日本パラ陸上選手権で6位以上(19秒19)を目指しながら、4月でドバイ世界選手権でのタイムにいかに上位で食い込んでいくか」という枠取り合戦になります。

自己ベストを出せれば大いに可能性があるタイムですので、冬季トレーニングをコツコツ積み上げていこうと思います。

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