中央大学商学部の「マーケティングリサーチ」内にて特別講義を実施
インテージグループR&Dセンター アカデミア分科会では、インテージグループ内におけるアカデミアとの連携の促進・強化のサポート活動を行っています。取り組みの一環として、中央大学商学部の「マーケティングリサーチ」内で特別講義を実施しました。
中央大学の同授業では、マーケティングリサーチの基本知識と、定量データの分析における基礎的な「フレームワーク」「分析技術」の習得を目的としています。
今回は、受講者の学生が現役のリサーチャーの知見や経験を通じ、マーケティング現場の最前線に触れる機会としてお声掛けをいただき、同授業を履修する主に学部2、3年生の約50名の方々を対象に講義を行いました。
当講義では、ビジネスにおけるマーケティングリサーチの位置づけや、実業務でのプロセスなどを、身近な例や、新商品開発を題材としたケーススタディを通じて紹介しました。
また、受講者自身が回答者の立場になり、調査の目的に沿った的確なデータを収集できる問いを考えるためのワークを設け、想像力と創造性が求められるアンケート作成の醍醐味を体感していただきました。
講義中の様子
受講後に実施したアンケートでは、
「マーケティングに携わる企業のお話を聞ける機会が初めてだったので、貴重な体験でした。」
「マーケティングリサーチとは、どんなもので、どんなことに生かされているのかなど、例を交えて詳しく理解することができた。」
「今後マーケティングリサーチの授業を受ける上で非常に参考になった。」
といったコメントをはじめ、当初の狙い通り、現役リサーチャーから現場のリアルを事例と共に伝えたことで、ポジティブな感想を数多く頂戴しました。
日頃蓄えてきた知識が、社会に、そして自身の将来にどう活きるかイメージが湧き、今後の授業に対するモチベーション向上につながったことは、大変喜ばしいことです。
また、アンケートや分析手法に焦点が当たりがちなマーケティングリサーチですが、顧客企業との綿密なコミュニケーションや、社内メンバーとのチームプレイで進む側面があることも、受講者の皆様にとって新たな発見であったようです。
今回の講義を通じて、学生の皆様がマーケティングリサーチをより身近なものに感じ、情報を読み解いて活用することの楽しさや、データが秘めた奥深さに気付いていただけていたら嬉しく思います。
そしてこの度、貴重な機会を頂いた中央大学の酒井先生に感謝申し上げます。
学生の皆様の日々の学びについて、社会における活用イメージを膨らませ、双方を結びつけるきっかけを少しでもご提供できましたら幸いです。
インテージグループでは、引き続きアカデミアとの連携の促進・強化に取り組んでまいります。
・著者プロフィール
株式会社インテージ
マーケティングパートナー第1本部BD3部1グループ シニアリサーチャー
2016年にインテージ入社。顧客企業のマーケティング課題を解決するための調査企画・分析業務を担当する一方、産学連携プロジェクトを通じたZ世代及びリキッド消費研究や、ビジネスにおけるリサーチの実践を題材とした大学での講演活動などにも取り組んでいる。生活者を理解するため、流行のグルメやファッション、スポットなどを実際に“体験”し、社内メルマガでその様子を発信することを日課としている。