九州大学 QREC Entrepreneurship Bootcampプログラム「定性調査研修」

九州大学 QREC Entrepreneurship Bootcampプログラム「定性調査研修」

インテージグループR＆Dセンター アカデミア分科会では、インテージグループ内におけるアカデミアとの連携の促進・強化のサポート活動を行っています。取り組みの一環として、九州大学 ロバート・ファン／アントレプレナーシップ・センター（略称QREC）のEntrepreneurship Bootcampプログラム^※にて「定性調査研修」を実施しました。

 

Entrepreneurship Bootcampは「チーム結成から初期のビジネスアイディアを確立するまでのスタートアップ創業プロセスを学ぶ」プログラムです。そこにはマーケティングリサーチが欠かせません。その中でも定性調査、つまり、生活者へのインタビューを実際に行い、自分たちの考えたビジネスアイディアを検証することが求められます。しかし、それがなかなか上手くできないとの課題がありました。具体的には、インタビューを実施しても生活者から「はい」や「いいえ」程度の回答しか得られず、ビジネスプラン策定に必要なインサイト発掘（ビジネスアイディア）までなかなかたどり着けないという課題です。

 

これは定性調査の経験が浅いマーケターが陥りやすい課題である一方で、理論や手法で解決できる内容でもありません。そこで今回は座学形式の講義だけでなく、仮の調査課題を用意し、各自に下準備としてインタビューフローを作成してもらい、三人一組のグループを組んでインタビューまで行ってもらいました。実際に体験することにより、普段の会話とインサイト発掘のためのインタビューがどの様に違うのか、インタビュアーの体験だけでなく、対象者になった場合にどの様な気持ちになるのかを経験知として習得してもらうことを目指しました。

 

プログラム実施中の様子

 

インタビューフローの作成、インタビュアーとしての進行、対象者としての受け答えなど・・・実際に行ってみると皆さんのこれまでの経験からすらすらと進められる工程もあれば、苦戦して止まってしまう工程も見受けられました。そのためプログラム終盤には、各自の課題感に応じて様々な質問が飛び交い、学生さんたちの熱量に私が少し押されてしまうほどでした。今回は仮の調査課題で実施してもらいましたが、このプログラムでの経験を経て、どの様なビジネスアイディアが形になっていくのか、今からとても楽しみです。

 

九州大学 ロバート・ファン／アントレプレナーシップ・センター 金子先生、渡邉先生、この度は貴重な機会を頂き、ありがとうございました。学生の皆様の学びに少しでも貢献できましたら幸いです。

 

インテージグループでは、引き続きアカデミアとの連携の促進・強化に取り組んでまいります。

 

※ 九州大学 ロバート・ファン／アントレプレナーシップ・センター（略称QREC） Entrepreneurship Bootcampとは、チーム結成から初期のビジネスアイデアを確立するまでのスタートアップ創業プロセスを学ぶプログラムです。福岡での事前研修を経た後、米国ボストンにてビジネスプランのピッチ等を実践する約10日間の研修を実施し、一連のプログラムを通じてゼロからビジネスを作っていくためのマインドセットと行動様式を習得することができます。

 

九州大学 ロバート・ファン／アントレプレナーシップ・センター（略称QREC）ホームページ：
https://qrec.kyushu-u.ac.jp/

 

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