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実践女子大学 人間社会学部 産学連携 PBL 入学前教育「Waku-Gaku」

実践女子大学 人間社会学部 産学連携 PBL 入学前教育「Waku-Gaku」

インテージグループR&Dセンター アカデミア分科会では、インテージグループ内におけるアカデミアとの連携の促進・強化のサポート活動を行っています。取り組みの一環として、実践女子大学人間社会学部主催の産学連携PBL入学前教育「Waku-Gaku」※1にて、(株)インテージ 生活者研究センター主催「産学連携生活者研究プロジェクト」と本プロジェクトに参加いただいている企業と共に参加しました。

今回は、参加企業からマーケティング課題を提示いただき、自分がどのようにアプローチされたら商品が欲しくなるかをテーマとして、グループに分かれてマーケティング施策の検討を行いました。本プログラムには、約80名の大学生と高校生がオンラインで参加し、12グループに分かれて活動をしました。大学生は、ファシリテーターとして各グループに加わり、議論の活性化、発表に向けたアドバイスを行いました。時には、高校生のみの時間を作るなど、グループメンバー自らが考え、発言できる配慮をしました。

初日は、緊張しつつも、商品と自分の接点「いつ頃、購入するか」「なぜ、その商品を選んだのか」や、商品の現状「周囲で持っている人はいるか」「どんな種類や機能があるか、どんな場面で使えそうか」「バリエーションは」「価格は」など、様々な視点から意見交換をし、親睦を深めました。2日目は、グループごとにマーケティング施策案(アイデア)の最終調整を行い、全体に向けて発表しました。推し活に着目したグループは、推し活に関する一般調査の結果を引用し、データの補足として身近な事例を示すことでより、ターゲットを具体化しました。また、ファーストタッチに着目したグループは、ターゲットを使用ユーザーの保護者とし、保護者向けの施策を提案しました。最後に、「オーディエンス賞」「学部長賞」「参加企業賞」に選出されたグループが表彰されました。

 

Waku-Gakuに参加した大学生メンバー

 

企業課題には、正解も不正解もありません。自らが課題を見つけ、その課題に対して自らが解決案を見つけるPBL(Project Based Learning)は、まさに企業で日常的に行われている、または行うべき活動に近しいと感じます。早い段階からPBLのような実践的な教育に触れることで「学び」と「仕事」との有機的なつながりやダイナミズムを体感することにより、卒業後すぐに企業の即戦力として活躍していただけることを期待しています。また、生活者として、高校生や大学生が「自分ごと」として、考えたアイデアに触れることで、企業はインスピレーションを受け、新しい視点でのモノづくり、コトづくりに活かすことができると感じました。

 

実践女子大学 人間社会学部 広井学部長、竹内教授、標葉准教授、井上准教授、この度は貴重な機会を頂き、ありがとうございました。学生の皆様の学びに少しでも貢献できましたら幸いです。

 

インテージグループでは、引き続きアカデミアとの連携の促進・強化に取り組んでまいります。

 

※1:実践女子大学人間社会学部入学前教育「Waku-Gaku(ワクガク)」は、2015年から大学入学を前にして“学びの転換”を予感してもらうことを目的とした、PBL(Project Based Learning)形式の入学前教育です。推薦入試合格者を対象として、2日間にわたり実施しています。

 

実践女子大学人間社会学部ホームページ:
https://www.jissen.ac.jp/learning/human_sociology/

 

・著者プロフィール

小林 春佳
株式会社インテージ
先端技術部 ソーシャルイノベーショングループ


トビー・テクノロジー株式会社、株式会社エヌ・ティ・ティ・データ経営研究所を経て、2019年にインテージ入社。
社内外の研究開発や新規事業開発に従事し、行動科学分野の知見を活かした取り組みを行っている。
インテージグループ横断事業として、グループR&Dアカデミア分科会を通して、アカデミア連携強化に貢献している。

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