2021.08.13
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社内で実施した読書会を完走した話


インテージテクノスフィアの 綾小路です。

インテージグループ全体向けに、2020年11月から細々と続けていた読書会を完走しました。

今回の読書会で取り上げた書籍は、市谷聡啓さんの「カイゼンジャーニー」です。

最後は、カイゼンジャーニーの著者である市谷聡啓さんをお呼びし、読書会のまとめの会を開催しました。

「カイゼンジャーニー」とは


たった一人から二人、チーム、クライアントを巻き込み、チームの外へ
さまざまな境界を越境していくストーリーです。

カイゼン・ジャーニー

『カイゼン・ジャーニー たった1人からはじめて、「越境」するチームをつくるまで』

カイゼン・ジャーニー

読書会のテーマにこの本を選んだ理由は、社内SNSでのアジャイルに関するコミュニティでの交流を一段進めたかったことと、エンジニアであっても、そうでなくても、チームで働く人のヒントになることがあると思ったためです。

カイゼンジャーニー読書会について

2020年11月から2021年5月まで、月1回のペースで全7回開催しました。

グループ会社横断で参加者を募り、毎回、企画側含め、内定者からベテランまで6~8名の方に参加していただきました。

読書会は以下の流れです。

1. 自己紹介、チェックイン
2. 担当分のサマリーを共有
3. 議題を出して、議論
4. チェックアウト
5. 放課後

毎回、対象とする章が決まっており、事前に決めた担当がその章をサマリーし、共有します。

そこから参加者全員で議題を出し、投票で議論する議題を決めます。

全7回の議題はこちらになります。

1. 毎週やることが変わるような業務の場合、KPT適用しづらい。どんな振り返りができるか?
2. 一人ではじめるとき、批判されることもあると思うけど、どうやって一歩踏み出しますか?
3. 関係の質を高めるアイデアどんなものがありますか?
4. むきなおりのタイミングが難しそう(節目がなかったりすると)
5. こんなチームなら入りやすい!オンボーディングを考えよう
6. クライアントを巻き込むってむずくね?
7. あなたの身の回りにある境界ってなんですか?どう乗り越えられるかな?

読書会ではオンラインホワイトボードであるMiroを使いました。

議論したときのボードはこのような感じです。


20:00から開始し、21:15ぐらいに終了。話足りない人はZoomに残って、放課後のおしゃべりです。

まとめの会を開催してみて

2021年5月までの7回を経て、カイゼンジャーニー読書会の最後はまとめの会です。

2021年7月に、著者である市谷聡啓さんをお呼びし、これまでの読書会参加メンバー3名がLT(ライトニングトーク)をし、締めくくりを行いました。

ちなみに市谷さんに読書会にいらしていただくのは、前回のチームジャーニー読書会を含めると3回目です。


カイゼンジャーニーを読んで、考えたこと、感じたこと、著者にぶつけたい質問などを共有します。

それぞれの目線でカイゼンジャーニーを読み解き、考え、さらに昇華していました。

市谷さんからも、貴重なコメント、アドバイスをいただくことができました。

特に印象に残ったのは内定者時代から読書会に参加し、現在、新入社員になっている方の発表です。

カイゼンジャーニーにでてきたプラクティス(KPT、ファイブフィンガー、仮説キャンバス)を自分なりにアレンジし、実際の業務に活かしていました。

本にでてきたからといって、実践することもなかなかできることでもありませんし、本質を理解したうえで、自分なりにアレンジして使うという応用も難しいものです。

本質を理解せず、プラクティスをそのまま業務に導入しようとして、これは使えない!とつい結論付けてしまうことはありがちです。

一歩を踏み出している新入社員の姿をみたら、自分がいいと思ったことを素直にやりたいなと自分も迷っている場合ではないなと、とても勇気をもらいました。

背中を押したいし、押されたい

まとめの会で背中を押されたわけですが、私が読書会を企画する思いは「背中を押したいし、押されたい」です。

読書会に参加される方のモチベーションはそれぞれです。

どんなモチベーションで来ていただいても構いませんが、なかには、現場をカイゼンしたいと思い、なにかのヒントを得るために参加している方もいらっしゃると思います。

現場をカイゼンしたいと思ったときは大概、一人ぼっちです。


行動の原動力は、現状を何とかしたいという思いであり、個人から出発することが多いと思います。つまり、現場を変えるという挑戦をたった一人から始めることになるのです。(カイゼンジャーニー はじめに)


なかなか一歩を踏み出せないという状況もあるでしょう。

でも変えるのはあなたしかいないのです。


僕は絶対やってこない救世主を待ち続けている自分に気がついた。
そんな都合の良いことは起きやしない。自分たちで変えるしかないんだ。(カイゼンジャーニー 7話)


だから読書会、コミュニティという屋根の下で同志を見つけ、背中を押されてほしいし、押してほしいのです。


一緒に仕事する人と、良い仕事がしたいという思いはみんな一緒でしょう。同じ屋根の下にいる人々と一緒に強くなれます。(カイゼンジャーニー 27話)


大丈夫です。仲間はいます。


変化は少しずつ伝播していく。その変化はやがて大きなものへとつながっていくはずだ。いつだって始めるのは自分一人からだ。だが君はいつまでも一人というわけではない。(カイゼンジャーニー 7話)


そして、それぞれの現場で頑張りましょう。自分がいいと思ったことをやりましょう。失敗したら、思いっきり失敗話を聞かせてください。


それぞれの持ち場で。がんばれ、だよ(カイゼンジャーニー 8話)


引き続き、読書会をしていきます

また、なにか本を決めて、読書会をやっていきたいと思っています。

読書会は属性関係なく、フラットにいろんなお話しをできる場です。

仕事以外に真面目に仕事の話をする場と表現するメンバーもいました。

私自身も、普段はあまり入社1、2年目ぐらいの方と関わる機会がないのですが、読書会を通じて、そういったメンバーの新鮮な意見をもらって、気づきを得たりしてます。

グループ会社内ということで、近くに同じ志をもつ人や刺激をくれる人が見つかることはとてもうれしく、心強いことです。

最後に

カイゼンジャーニー読書会に参加された、すべてのみなさま

すばらしい本を執筆し、読書会にも参加してくださった市谷さん

本当にありがとうございました!


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(所属・役職は取材時のものです)

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カテゴリ:ヒト・伸ばす