2017.10.25
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働き方改革インタビュー Vol. 5「『競争力のある働き方』を目指す」~株式会社アスクレップ代表取締役社長・矢作


インテージグループの働き方改革インタビュー。Vol.5はインテージグループで医薬品開発支援サービスを手掛けるアスクレップの代表取締役社長・矢作 友一(やはぎ ゆういち)に、「インテージグループ『働き方改革』プロジェクト」マネージャー・松尾 重義(まつお しげよし)が、10月から働き方改革をスタートさせたアスクレップの取り組みとそこにある思いを聞きました。

松尾:
アスクレップは10月から、すべての社員を対象に「コアタイムのないフレックス勤務(フルフレックス)」と「回数制限のないリモートワーク」をスタートさせました。昨年から希望部署単位でリモートワークのトライアルを実施。トライアルから半年で全社への対象に踏み切った思いはどのようなところにありますか?
矢作:
こういった取り組みは恐らく、業務への適合度を慎重に見ながら、まず業務自体の見直しを実施し、その後仕組みとして整える、というやり方が一般的だと思います。でも、今回アスクレップでは逆転の発想をしました。
まずは会社が時間と場所にとらわれない環境を先に整え、その中で「チームや個人がどのように業務を変えると働きがいが高まるか」を考えてもらいたい、という気持ちからです。
例えば、これまでの働き方や業務の進め方を前提とすると当然、リモートワークやフルフレックスにマッチしないものも出てきます。ただ、それらも含めて「より良く仕事を変えていく」ことを考えてほしいと思っています。
松尾:
アスクレップの業務の特徴として、受託サービスやクライアント先への常駐などがあります。このような環境で「働き方」を考えていくポイントは何でしょうか?
矢作:
まず、クライアントに対し価値を提供するプロフェッショナルとして、常駐がその価値提供に必要であれば、その環境をフルに活用して成果を出していくことが求められると考えます。ただし、同じクライアント先に長期間常駐したり、柔軟な働き方を適用できない状態が固定化することを会社が望んでいるわけではありません。いまの状況にとどまるのではなく、スキルアップや成長を続けてほしい。その中で働き方や環境を変えていってほしいと思います。

 
このようなことを、アスクレップの社員に対して期待する背景には、われわれを取り巻く事業環境が大きく変化していることもあります。今後われわれのビジネスへの参入障壁が低くなった際に、どう競争力を高めていくか。一人ひとりに働き方について考え、見直していく機会をつくってほしい理由は、「競争力の高い働き方」をみんなで目指したいからです。

アスクレップのみんなと考えていきたいこと


松尾:
よく言われる「生産性」ではなく「競争力」というところに、矢作さんならではの思いがあるように感じます。
矢作:
働き方を、チームや個人の視点だけでなく、業務そのものからあらためて、みんなと考えていきたいと思っています。そのためにRPA※1やクラウドソーシングなど、業務自体を見直すためのハード的な仕組みも試しています。主体性や自律意識などのソフト面に関する取り組みはこれまで、「7つの習慣® ※2」を導入した研修で継続的に実施していますし、いよいよこれからが実践の場なのではないでしょうか。
これらの取り組みが、クライアントを向いたプロフェッショナルとしての働き方改革であるという点は、あらためてお伝えしたいですね。
松尾:
そうはいっても、慣れた働き方や従来の業務を見直すというのは、なかなか前向きに取り組めない気持ちになることもあります。
矢作:
急に「業務を見直せ、変えろ」と言われても、難しいのは当たり前です。ただ、柔軟な働き方はみんなもしたいはずだと思いますし、「いつまでに結果を出せ」と言うのではなく、一緒に考えていきたいですね。
この取り組みを進めていくに当たって、業務のリーダーであるマネージャーにはパラダイムシフトをしてもらうことが必要な側面もあるかもしれません。それも含めて、私も伴走しながら進めていきたいなと思います。

松尾:
一緒に考え、変えていく、という点が印象に残ります。
矢作:
働き方の取り組みの中で、アスクレップの社員が「こういうことがしたい」「こんなところを変えていきたい」と思ったら、ぜひ声を上げてほしいと思います。チームや組織、上下関係の垣根なく、直接声を聞きたいし言ってもらいたいですね。
われわれの仕事は、派遣社員も含めたチームで成り立っています。その意味では、この取り組みを将来的にはアスクレップで仕事をする従業員全員に広げていきたいし、その方が「お互いさま」の考え方で仕事ができると考えています。
※1
ロボティック・プロセス・オートメーション(Robotic Process Automation:RPA)とは、認知技術(ルールエンジン・機械学習・人工知能など)を活用した、主にホワイトカラー業務の効率化・自動化の取り組み
※2
スティーブン・R・コヴィー博士が成功に関して、米国の建国以来200年にわたる文献を緻密に調査・分析し、導き出した考え方。同名の著書にまとめられています

みんなで目指したい姿


松尾:
あらためて社員と目指したいこと、またインテージグループ各社の社員に伝えたいことはありますか?
矢作:
繰り返しになりますが、事業環境が変わっていく中でぜひ前向きに業務を見直し、働き方を見直し、もっと言えば、これまでと違うビジネスにも取り組んでいけるような、そんな姿になれたらと思っています。こういった意識や働き方の改革ができれば、アスクレップにとどまらず、インテージグループ各社に広がり、その連携でシナジーが生まれていくのではないかと思います。

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カテゴリ:働き方