2017.10.10
このエントリーをはてなブックマークに追加

子育てをアドバンテージに(座談会・後編)~完璧でなくていい!仕事と育児、両立のカギは「部下や家族への信頼」


こんにちは。インテージホールディングスの日比野です。
前回の「子育てをアドバンテージに(座談会・前編)~『ママだからできるマネジメント』が部下を伸ばす!自分を変える!」に続き、インテージグループで働くママ・マネージャーの座談会・後編をお伝えします。
今でこそ、女性が働きながら子育てをするのは一般的になりましたが、「子どもを預けて働く」後ろめたさを感じることもあるようです。では、そんな感情と折り合いをつけながら、ママ・マネージャーはどのように仕事と家庭を両立しているのでしょうか?

パワフルな4人の 「ママ・マネージャー」を紹介


インテージ 田中 由紀子
(社歴23年/子ども4人:長女、次女、三女、長男/マネージャー歴 8年/部下11人)
業務内容:i-SSP(インテージシングルソースパネル)の維持・運営

インテージ 粟野 倫栄
(社歴17年/子ども4人:長男、次男、長女、三男/新任マネージャー/部下10人)
業務内容:インテージのパネル業務の集計・分析

インテージテクノスフィア 三好 直子
(社歴22年/子ども3人:長男、次男、長女/マネージャー歴 8年/部下11人)
業務内容:情報システム部で、グループ社員が利用する各種アプリケーションの開発・維持管理とヘルプデスクを担当

インテージ・アソシエイツ 平野 ひとみ
(社歴11年/子ども2人:長男、次男/マネージャー歴 1年/部下20人)
業務内容:グループ社員の給与計算、社会保険、入社・退社手続きなど全般

子どもを預けて働き続けることへの迷いや罪悪感


司会:
子どもを預けて働き続けることに迷いや罪悪感はありましたか?
平野
わたしの子どもは保育園の送迎の時に、毎日泣いたんです。だから母に「子どもがかわいそう、母親の愛情に飢えているんじゃない?」と言われて、傷つくこともありました。でも、それ以外のところで愛情を持って接してあげればいいと思うようになりましたね。
三好
わたしは娘から、「働いていないママがいい」と言われてしまいました。「働いていないと、部屋もキレイだし」と…(笑)。
粟野
わたしの義理の母は理解があって、「会社で必要とされているのであれば、それに応えるべき」という考え。だから、「わたしにできることがあればサポートするよ」と言ってくれました。逆に、自分の母は専業主婦なので「子どもが3歳になるまでは家にいなさい」「保育園なんてだめよ」と言われて、ケンカしてしまいました。
三好
義理のお母さまは、理解がありますね。
粟野
そうなんですよ。でも、ある時ママ友に「子どもの初めての立った、歩いた、しゃべった…という瞬間を、自分が共有できないのは寂しくない?」と言われました。そういう考えもあるのかと思いましたが、自分が子どものそんな姿を見た時が「最初の瞬間」なのだと思うようにしました。
平野
そうですよね。考え方を変えればいいことですよね。
三好
子どもが小学校に上がったら、どうせ見られないですしね。逆上がりできた瞬間とか。

(一同うなずく)

粟野
ただ、普段子どもと接する時間が少ない分、学校の行事には欠かさず足を運ぶようにしています。子どもに、「この行事に出るために仕事で帰りが遅くなることもあるけれど、許してね」と言うと、指折り数えて楽しみにしてくれて。
田中
わたしは信念として、「愛している。わたしの宝物」と、子どもたちに伝えることをとても大事にしています。
粟野
愛情の伝え方の大事さも、人一倍知っているんですね。

家庭と仕事を両立するための工夫(1)~コツは自分にも家族にも完璧を求めない!?


司会:
皆さんは家庭で、どのように家事や子どもの世話に当たっていますか?
田中
先ほど話したとおり(前編参照)、主人は第四子の誕生後に育児休業を取ったので、家事はもちろん、保護者会への参加までひととおりできるんです。自分と同じレベルで家事をできる人がいるのは本当に助かっています(笑)。
粟野
わたしの子どもは年が離れているので、長男が小学生の時、きょうだい全員をお風呂に入れてくれていました。上の子が下の子の面倒を見てくれるので、本当に楽です。
田中
そうですよね。わたしは下の子の面倒をほとんど見ていないかも。子ども同士で遊んでいる方が楽しいみたい。
三好
わたしの子どもたちは、けんかばかりです。
田中
3人は奇数だから数が悪いのよ(笑)。1人余るから。
三好
1人余るから?
田中
そうそう。でも、社会はそんなものなのかも。4人はお勧めですよ。
平野
わが家の子どもは2人だから、そんな関係性はまったくないですよ。
粟野
2人だと親の両手で足りますからね。親の手が足りなくなると、子ども同士で手をつなぐことになるのでは?
一同
なるほど
司会:
三好さんの家庭では、どのように家事を分担していますか?
三好
主人に洗濯物を干すことだけは頼んでいます。子どもにはご飯を炊いておいてもらっています。
田中
わたしの主人は料理をじっくり作りたいタイプ。週末は主人、さっと料理するのが得意なわたしは平日の食事と、お互いの得意なやり方で分担しています。
平野
わが家はお弁当作りがわたしで、平日はほぼ主人が夕飯を作ってくれます。「いつの間にこんなにおいしい物が作れるようになったのかな?」と思うようなときもあって。
田中
男性はレシピに忠実に従いますからね。それに、隠し味もちゃっかり入れたりしてね(笑)。
平野
わたしも休日の夜などに料理して、子どもが「母の味」を忘れないように努力しています(笑)。
田中
母親の意地ですよね。
粟野
平野さんのご主人は、最初から家事ができたわけではないんですか?
平野
第一子を産んだ後は、わたしが時短勤務で家事と育児をすべて担っていました。会社がひばりヶ丘から秋葉原に移転した時に、主人が「家事を分担する」と言ってくれたんです。最初は半分ずつの分担だったんですが、徐々に主人にシフトして、今は平日の夕食作りは100%任せています!
三好
それはきっと、ご主人のやり方に文句を言わなかったからですよね。わたしはつい、口出ししてしまうんです。それで嫌がられたりして…。
平野
わが家は逆に、わたしの方が大雑把。主人の方がわたしの雑なところが気になるようです。
司会:
皆さんは子どもがたくさんいるのに、うまく家事をこなしていますよね。わたしにも子どもがいるのですが、夜遅くまで寝てくれないと、ついつい怒ってしまったり、「早く寝て」と頼んでみたり…。
三好
完璧にやろうとすると大変ですよね。わたしは、「子どもが寝ないなら寝ないでいいか」と割り切っています。
田中
そうそう、80%くらいでいいかなと。自分のストレスとはかりに掛けて、バランスを取りながらやっています。100%を求めると、自分もストレスを感じるので。
三好
親がストレスをためると子どもに当たったりしますよね。それは子どもに悪いなと。それなら、「ちゃんとするのをやめちまえ!」と思うようになりました。
粟野
「ちゃんとするのをやめちまえ!」。名言ですね。

(一同賛同)


家庭と仕事を両立するための工夫(2)~早めにヘルプを求め、思い切って部下に任せる


司会:
マネージャーとして仕事と家庭を両立するためには、「どう働くか」の工夫が必要ですよね?
田中
自分一人ができる仕事量は決まっているので、できないと判断したときは早めに周囲に助けを求めます。周りをうまく巻き込みながら、一人で仕事を抱えないようにしています。
粟野
わたしは働き方にメリハリをつけて、できる日に集中して仕事します。自分なりの締め切りをつくり、「今日はここまではきちんとやって帰ろう」と最低ラインを決め、終わらせるようにしています。また、打ち合せのときに、部下と業務を分担し、次に集まる日に持ち寄るということまで決めています。
三好
マネージャーは裁量が大きいので、部下に仕事を割り振ったり、優先順位を変えたりなど、臨機応変に対応できるのがよいですね。
平野
わたしはマネージャーになってから、「自分が担当した方が速い仕事」も極力、任せるようにしています。部下の育成のためにも必要だと思って。
司会:
マネージャーの方が実は、ママにとっては働きやすいという結論ですか?
三好
そうですね。子どもがいても裁量を持って仕事できるから、マネージャーになることをあまり難しく考えなくていいと思います。

(一同同意)

子どもは親の背中をちゃんと見ている~誇りを持って仕事していい


平野
先日たまたま、息子が書いた作文を目にする機会があって。テーマは「僕の宝物」で、読んでみたら「家族が僕の宝物」と書いてあったんです。中学一年の男子なので、思春期を迎えて反抗的な態度のときも多いんですけど…。
粟野
中学一年の男子が、そんなことを書いたの?
平野
そうなんです。「ママは一番遅く帰ってくるけれど、一番早く起きている」と。(目に涙)泣けてきました。子どもが普段の態度とは裏腹に、ちゃんと見てくれているんだ、応援してくれているんだと思ったらうれしくて。
粟野
そうそう、子どもの方がわかっていますよね。そして、より冷静だったり。わが家でも息子が、「自分も将来は、結婚相手にも仕事してほしいと思う」と言ってくれて。働いている母親を認めてくれているんだ、わたしのやりたいことが伝わっているんだと思いました。
平野
「子どもにわかってもらえない」と不安になる人もいるかもしれないけれど、働くことにもっと誇りを持っていいのでは?子どもが小さいころは、保育園に預けることに引け目を感じていたけれど、成長した姿を見て「あの時は苦労したけれど、よかったな」と思っています。

(一同共感)


二本の軸足で忙しさもやりがいも2倍!

ママ・マネージャーの座談会・後編はいかがでしたか?家庭では自分にも家族にも完璧を求めない、つまりストレスをためない。会社では、仕事を一人で抱え込まず、早めに周囲に助けを求める、思いきって部下に任せてみることが両立のポイントでしょうか。

母親業とマネージャー業という、二本の軸足があるママ・マネージャー。子どもを持つことで、仕事をしている時間の貴重さに気付いたといいます。忙しさや苦労は2倍ですがその分、やりがいや喜びも2倍ですね。
座談会をとおして、「仕事で学んだことが家庭で生き、家庭で得たことが仕事に生きている」、そんなWin-Winの印象を受けました。

ワークスウェブではこれからも、多様な働き方をする社員を取り上げていきます。


そんなチャンスの多い、インテージグループでは一緒に働く仲間を募集しています!

インテージグループ各社採用情報はこちら

このエントリーをはてなブックマークに追加
カテゴリ:働き方